すべてのおすすめ
僕らは暑い夏の夜
安い酒をあおっては
語らいつづけたものだった
僕はといえば
汗をかき
粘液質の肉体感覚に
いらだったりもしたものだ
君はといえば
汗もかかず
すっきり笑 ....
日々の中にある
偶然の一致の
意味深さに
迷う
不思議な力が働く
脳内の活動
畏怖すべき
何ものか
神経細胞の無数の足の
電位の迷走
その刺激によって
現る幻像
....
この雨がやむと
そこには夏が立っていて
そのときぼくらは
ぎらぎらした太陽のもと
手をかざして目を細める
見えない大きな力に覆いつくされそうな
恐怖と快感のようなものを
感じ ....
外気の毒に
触れまいと
窓をあけずにいても
腐敗していく心身
止められない浸蝕
退廃する自己
不可避ならいっそ
窓をあけよう
外は夏の雨が降って
部屋でひとりぼっち
力 ....
知らないところで
知らないうちに
知られてゆくのは
狂気の虚構
飛べない羽で
飛べない空を
飛んでゆくのは
強固な郷愁
血の雨
地の底
散りゆく精神
日の影
悲 ....
ある日ある言葉が
後光を背負ってやってきて
僕をいたく感動させる
僕は世紀の発見を
この言葉においてなしとげる
この言葉をペン先にとらえた瞬間
僕は感嘆の声をあげる
われは言 ....
つかれたな
つかれたね
眠りたいね
眠りたいな
僕らをせめる
世界にあって
僕らはどこでも
なにものでもなく
さみしいよ
さみしいか
生きてるね
....
重たい一歩で
外に踏み出す
世界はいまだ
健在なことを確かめに
めまいがするほどの
明るさに
ひずんだ世界が
照らされる
睡眠不足の頭には
世界の歪みと健常さが
相容れ ....
自分らしさを
置いてきた
記憶もうすれた遠い果て
自我は幻想
行きでも帰りでもある
旅は途中
道見失い
落ちて滑って
深いふところ
いだかれるのは
自己の小ささ
....
ありがとう
僕をむしばんだ
虫たち
ありがとう
僕を愛してくれた
虫たち
僕は旅立つ
君らは僕の
供をするというのだろうか
それともむしろ君らが
僕をいざなうのか
....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った
一本一本
虫の肢を引っこ抜くように
ひとつひとつ
約束を破っていった
それは自らも止めようのない
虐殺であ ....
何者にもなりたくない
肩書き
レッテル
社会の仮面を捨て
信じるものはここにない
組織
常識
自意識さえも
何者でもない
歩みは
裸足
信心もない
自由は
困 ....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして
漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて
時を告げる
チャイム
耳を澄ませて
身を立ち上げる
最後の ....
ゾワゾワと
海馬の駆ける
血の赤褐色の波がしら
しんとした
頭蓋の裡側
静かに発火して走る
小さな電気が
波立ち奔る
細胞たちの星のようにのびるあし
太古のものらさえ ....
あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
かどを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ
四角い建物の影に
あるいは影から。
黒い樹々のあいだに
あるい ....
桜
菜の花
沈丁花
はかない花も
手折ってたおやか
のげし
たんぽぽ
からすのえんどう
強い土草
綿毛がわたる
れんげ
もくれん
三色すみれ
....
きのうの夕暮れ
この町の小さな駅の
ラッシュ・アワア時
飛び込みがあった、若い人の
その事
脳裡よぎりもしないまま
線路したの
花咲く春の道を
今日の真昼
走り抜けていたわけ ....
風の吹聴
空の怒号
言葉にならぬコトバが
聞こえる
自然の擬人
宇宙の無尽
大なるものの前に
人は小さい
青天の霹靂
雷雨は決行
荒れる世界へ
力を向ける
....
心きゅうきゅう
キュウキュウ鳴いて
きゅうきゅう詰め
頭くるくる
クルクルめぐり
来る狂う気配
体きりきり
ギリギリいっぱい
きりきり舞い
魂しんしん
心身の
深 ....
しろい花
きいろい花
むらさきの花
白い作為
黄色い極限
紫の無意識
対象知らず
しるしなき
供花は咲きほだされて
立つ雲
しずかなる
狂歌は所在なく奏でられ
でも
生きている
それでも
息して生きている
でも
考えている
それでも
感じて考えている
廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす
呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
幾とせ過ぎたか
このひと世
移ろう空気に
まかせる身
真夜中闇に
包まれて
白昼は日の
光浴び
宙の広がり
定まることなく
時の流れ
留ま ....
「恥の芯」
生きているのが恥ずかしい
死ねないことが恥ずかしい
しょせん価値など求めてないが
恥ばかりの道のりで
消えてしまいたくもなる
過去は去るまま
未来は白紙
....
遠く鳥の飛ぶ音
離さない
僕の耳は手のように
つかむ動きをやめないのだ
地球中の血を力にして
叫ぶ
喉からは出る手のように
何かを欲してやまないのだ
続く
つづらおりの道 ....
繋がらない
伝わらない
孤独を感じる
こころは子供
賭けている
書いている
綴ることに
ついやす力
伝播する電波
妄想の様相
あしたの頭はどこ行くか
スルーされて ....
ことばが
うたを欲っする
ポエジーが
リズムを欲っする
その力動
具象の発現
波の流れに
まかせるちから
口ずさむのは
名状しがたい
祈りのメロディ
大丈夫
世 ....
ベッドに沈み
夕べの闇を
身に
充填する
目で見るもの
耳で聞くもの
その他すべての感覚器
研ぐ
身を貫き刺す
光のひと突き
止め
闇への蹂躙
何も見ない
何 ....
愛
と発語すると
鼻白む思いだが
それは存在可能だ
安易に云えば
隣人への愛
自己への愛
ひいては敵への愛さえも
ここまで生きられたこと
そのこと自体
愛だといえる
....
ただのみきやさんのシホ.Nさんおすすめリスト
(88)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の夜
-
シホ.N
自由詩
3*
12-8-18
脳の神様
-
シホ.N
自由詩
3*
12-8-10
夏
-
シホ.N
自由詩
3
12-8-2
窓をあけよう
-
シホ.N
自由詩
1
12-7-7
知らず飛ばず
-
シホ.N
自由詩
1
12-7-3
一夜
-
シホ.N
自由詩
5
12-6-29
これっきりの僕ら
-
シホ.N
自由詩
3
12-6-25
覚悟
-
シホ.N
自由詩
2
12-6-19
一歩
-
シホ.N
自由詩
5
12-6-12
旅立つ夜毎のうた
-
シホ.N
自由詩
2
12-6-8
約束
-
シホ.N
自由詩
1
12-6-2
自由な困難
-
シホ.N
自由詩
1
12-5-29
言葉の戦闘
-
シホ.N
自由詩
2
12-5-23
記憶の使者
-
シホ.N
自由詩
3
12-5-16
月
-
シホ.N
自由詩
4
12-5-10
花色風
-
シホ.N
自由詩
1
12-4-30
鉄道自殺
-
シホ.N
自由詩
3
12-4-15
ままならぬもの
-
シホ.N
自由詩
3
12-4-3
意味深深
-
シホ.N
自由詩
6
12-3-27
花の色雲の影
-
シホ.N
自由詩
3
12-3-18
精なき生活
-
シホ.N
自由詩
4
12-2-23
遠い日
-
シホ.N
自由詩
3
12-2-4
恥の芯__恐怖心
-
シホ.N
自由詩
6
12-1-30
僕は立つ
-
シホ.N
自由詩
3
11-12-31
あした
-
シホ.N
自由詩
4
11-12-24
発語
-
シホ.N
自由詩
3
11-12-17
夕べ
-
シホ.N
自由詩
2
11-12-11
生きる愛
-
シホ.N
自由詩
4
11-12-8
1
2
3
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する