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　ブーニンが
　ブラウン管から姿を消して
　ゴルビーが
　民衆にもみくちゃにされていたころ
　楽しい
　未来の思い出話に
　盛り上がる
　クラスメイト達を
　現実に引き戻す
　チャイ　.... 　浜よ
　あなたは
　これほどまでに
　ごつごつとして
　来るものを
　こばみつづけていたのか
　
　浜よ
　あなたは
　これほどまでに
　えぐれて
　どん深で
　とらえたもの　.... 乱反射している
ガラス窓の向こうで
少女たちが
アイスクリームを待っている
滑りのよい
よく手入れされて
磨かれた
頬を
右に左にさせるたびに
光の向きが
チカリ
チカリ
と変　.... 　殻光る
　殻光る
　アブラナの
　葉の裏で
　すっくと
　立った
　米粒が
　濡れている
　光っている
　きらめいている

　殻光る
　殻光る
　陽の光の
　裏側で
　　.... 紫外線に
焼かれ続けて
色褪せた
生活の数々が
焼かれ続けて
ぼやけた
台詞の数々が

　　流れ着いて
　　さらされて
　　流され出されて
　　打ちつけられて
　　砕かれる
　.... 船は急ぐ
港への帰路を
引き波たてて
薄暗くなった
海岸に
一つ
二つと
明かりが灯る
薄暗くなった
空の中
一つ
二つと
星が灯る

引き波が
音をたてて
通り過ぎる　.... 曇天の
暗い空の下
巨大な
双曲線が
空に食い込んでいる

領域は
黒く塗りつぶされている
漸近線は隠されている

　　漸近線の
　　その下に
　　ゆっくりとおろされた
　　　.... 温めないでください
ぼろが出てしまうんです
ぼろぼろになってしまうんです
不必要に熱くなって
不必要に口の中でちくちくと刺しまくるんです

冷たいままにしておいてください
それが
決し　.... 雨が削る
雨が砕く
花を削る
花を砕く
石を削る
石を砕く
心を砕く
心を削る


　　足が重くなって
　　ふと歩くのを止める


雨が削る
雨が砕く
花を削る
花を　.... アブラナの
花が咲き乱れ
その
黄色い雲の上を
黄色い蝶が力強く羽ばたき
黄色い雲の上を
蜂達は
せわしく動き回り


　　これが
　　春でなくてなんであろう
　　これが
　.... 　ハンザギは
　のっそりと
　重たい頭をもたげた
　ハンザギは
　のっそりと
　重たい腰をあげた


　今宵最期の一晩に
　挨拶回りをしましょうと
　鮎も
　岩魚も
　カワゲラ　.... 　　　　　デモでもね
　　　　　でも
　　　　　デモね
　　　　　デモね
　　　　　でもデモ
　　　　　デモでもね

進む
進むぞ
でも
デモね
高鳴る胸と
でも
デモね
　.... 意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって　....

ただのみきやさんの北村　守通さんおすすめリスト（13）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
昭和６４年をまたいだ後に	- 北村　守 ...	自由詩	9*	25-4-30
種崎海水浴場	- 北村　守 ...	自由詩	3	20-12-3
窓際での軽食にて	- 北村　守 ...	自由詩	1	20-9-13
アオムシ	- 北村　守 ...	自由詩	2	20-4-4
マイクロプラスティック	- 北村　守 ...	自由詩	2	17-11-24
防波堤の暗転	- 北村　守 ...	自由詩	2	17-11-15
大山	- 北村　守 ...	自由詩	2	17-1-4
べんとう	- 北村　守 ...	自由詩	3	16-5-10
研粒なくとも雨は削る	- 北村　守 ...	自由詩	2	16-4-4
春	- 北村　守 ...	自由詩	1	16-3-17
サンショウウオ	- 北村　守 ...	自由詩	3	16-2-10
でもデモでもね	- 北村　守 ...	自由詩	3	14-5-3
就寝前	- 北村　守 ...	自由詩	6	12-2-23

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