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幼いころからクレヨンに嫌われていた。
僕がクレヨンを握って紙にあてても
クレヨンは色を出すことをかたくなに拒んだ、
紙は真っ白のままだった。
僕のほうでクレヨンを嫌ったことはない。
鉛筆 ....
あのころの僕たちの会話は
みんなシュールレアリスムだった
僕の家は金星なのだった
ここから車で片道十一時間かかるので寮に入っているのだった
数学の小テストで図中の線分ABに太さがあったら減 ....
補いあおうといってもあまりにかけ離れていた
「 のような人と
」 のような人
二人だけになると
気まずさが笑った
それでもどこか似たもの同士である
「………」
「………」
気づけば ....
君の言葉とか 目つきとか 手とか
みんな
ぽえっとしてる
と思うんだよな。
誰も賛成してくれないんだけどさ。
僕が知っているなかで
いちばん ぽえっ ぽえっ
としているから、
つい 見 ....
砂漠の上空を泳ぎ回る真夜中のたまごっちのように
という言葉がある。
(ないとは言わせない。)
それはまさしく君に相応しかった。
僕も
砂漠の上空を泳ぎ回る真夜中のたまごっちのように
歌 ....
ひゃくねんまえのしじんのしを、おとうさんがよませてくれました。
いまはもうおはかのなかですごしているひとだそうです。
ひゃくねんまえのしだけど
きれいなしろいかみにかいてありました。
ものをた ....
透明なビー玉はころがっていって
冷蔵庫の下からほこりまみれで帰ってきた
それを見ていたから
僕は大会で優勝できたのだ
ずっといい子にしていて
サンタさんが大きなお人形を贈ってくれた
そ ....