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おはよう。昨夜はよく眠れたかい? 夢の中で、変なものに追いかけられて、脅えて目を覚まして、朝食を食べながら、その夢がもしかしたら詩に使えるかもなんて、君は思っているかもしれない。
それとも、こん ....
ふっ、
ふっ、と、
ふれてゆく。
静かすぎる夜に、
綿毛の意志を運んでゆく。
日にさらされて、
火にあぶられて、
またもやさえぎられて、油っぽい焦りだ。
ふう。
....
帰ってくるよ
夏が帰ってくるよ
この火で埋められた季節に
死者たちが帰ってくるよ
*
ただ白いだけの変な鳥がいます。暑い夏の日差しを受けて、きらきらとその翼が輝いています。飛んでいる ....
いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお ....
それから人びとは浜辺にゆっくりと集まって
きた。ぬめぬめした、軟体動物のような朝、
塩辛い希望を胸の前に抱えて持ち、人びとは
次から次へと、前の扉から次の出口へと、通
りぬけるように浜辺に集ま ....
私は眠る
掛け蒲団の左右を身体の下に折りこみ
脚をやや開きぎみにし
両手を身体の脇にぴったりとつけた
直立不動の姿勢で
寝袋にくるまる旅人のように
防腐処理を施され
身体中を布で巻かれた ....
田村隆一は太平洋戦争後の荒廃した社会を的確な詩語で捉え、戦後詩壇を代表する存在になった。と、日本の詩の歴史ではそういうことになっているらしい。僕は言うまでもなく戦後生まれ、それも高度経済成長の真っ只 ....
今日もまた水平に生きてしまった
床に零れた水のように
だらりと二次元に広がる憂鬱
その中で私は
音楽のような殺意を胸に秘めて日常に微笑む
空に観察されている
私は何者でもない
冬の山 ....
青空 青空が見えるよ ねえ
窓を開けてごらん 目を開けてごらん
頭を上げてごらん 見てごらん ねえ
寒さふるえる 透き通る 青空だよ
君は青い人 青い 未だ人ならざる人
空の青 静脈 ....
ここから先は人でないと渡れない
その橋を歩く
時は待っていて
ずっとおまえのために待っていて
待ちくたびれてさっさと行ってしまった
置き土産に
こんなに寒い冬を残して
ここから先の霜 ....
俺の血液型はO型です
大型じゃありません
O型なんです
俺は血が薄い男で
時々頭がくらっとして倒れそうになります
美しい女性を目撃したときも
頭がくらっとして倒れそうになりますが
それは ....
石川和広さんの岡部淳太郎さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
詩を読まない詩人への手紙
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岡部淳太 ...
散文(批評 ...
14+*
05-11-8
夜、ふれてゆく。
-
岡部淳太 ...
自由詩
9*
05-8-20
帰ってくる夏
-
岡部淳太 ...
自由詩
16*
05-8-9
異常な時代に抗する言葉
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
21*
05-8-7
難破した船の来歴
-
岡部淳太 ...
自由詩
4*
05-2-28
夜毎の木乃伊
-
岡部淳太 ...
自由詩
11*
05-2-22
田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
30*
05-2-20
私たちの空
-
岡部淳太 ...
自由詩
9*
05-2-19
僕が病気であるかどうか、誰も知らない
-
岡部淳太 ...
自由詩
2*
05-2-17
冬に見る夢
-
岡部淳太 ...
自由詩
5*
05-2-9
血が薄い男のバラッド
-
岡部淳太 ...
自由詩
4*
05-1-9
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