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段々と仕事が減ってきた
解雇された 潰れた あの日本橋の会社のことを思い出す
しがないソバ屋の2階だった
すでに 未来に希望を持てる国では無くなった
音のない無言の空間の中で
僕は のん ....
この会社を辞めたら楽になれるのだろう
いつも 僕は 何でもないことを思っていた
誰のためでもなく きっと 僕は
目には見えない魚を釣りに出かけるのかもしれない だけど
何にも釣れないまま帰 ....
セザンヌ展で
僕は 絵を 見ていた
その文学性を 画面の中に感じ取っていた
まどろむ色彩の中に潜む物とは何だろう だけど はっきり言って
お世辞にもあまりうまいとは思えないから
ここの鑑 ....
死にたいと思った
なぜだろう
僕に 仕事ができないことが
周りにはなんでもないことである気がする
夜のどこかで 酒をあおりながら
あの世の世界に 思いを巡らせた
詩を書いていた
....
君が好きだ
だから僕は 自分のことが好きではなかった
僕の心は夢を見ていた
一人でいるほうが ずっと楽しいのに
遠くに揺れる木々の色に見とれている
何を企んでいるのだろう
潰れ ....
僕は大切な思い出を切り裂いて
あるべき夢がいつも
見えなかった 僕は
見えない 暗い橋を越えていく電車の中で
僕はいつもわからなかった
きっと 自分を失うことから 逃げてきたのだ
僕は そうして いつも 立っている
今日も この ぼんやりとした地の上に
多くの言葉
多くの 感情
友人ではない人の群れ
すくなからずの自分自身
旅は果てしない
君はどこにいく
昔はどこにいた
*
長い長い流れの中で
紙片に詩を綴る
儚い ....