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水の底で暮らすガラス吹き職人は
毎朝一番はじめに真っ赤に燃える
とろけた溶岩を試し吹きをして
水の中に薄くて綺麗なまんまるいガラス玉を放つ

大体は途中で魚や鳥などに突かれたりして
弾けて ....
ストントストント

タンスがストンと

山に捨てられている

ストントストント

タンスの口はひらきぱなし

のっそり木立の間にストント佇む空気

ストントストント

そこ ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
遠くからでもわかる黒目が印象的な
小さな女の子たちがそれぞれ発泡スチロールの箱に乗せられ
疎水路をベルトコンベアーのように流されてきます
とても楽しそうで何やらカラフルなおもちゃを振り回していま ....
いたずらなことをくりかえすことによって

私にとって本当に大切なことを

忘れてしまったような気がする

覚えておきたい断片的な記憶を

輪ゴムで留めておいたはずなのだが

いつの ....
ピントの合わないこの感じが好き

行っては戻り回り道

落ち葉が綺麗で下ばかり向いて歩いているから

行き過ぎてしまったよ

まだこんな時間なのに

夕焼けが繊細な色合いで空を幾重 ....
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

掌から伝わる 生命の輝き
金色に映る波をかき分けて全身に駆け巡る新しい血

ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

瞳に流れ込む 銀色の月
月の穂体中を撫でまわし全 ....
ペットボトルで汽笛を

「ボォーボォーボボッ」と

鳴らして街を走る

電信柱は少しずつ地中に沈んでいき

麒麟の首がにょきにょき生えてくる

色とりどりの紙飛行機が

空から ....
なす顔の君はおっとりとして

喋るのもたどたどしいから

笑みがこぼれてしまう

本当は嫌なこともいっぱいあるだろうに

けれどそのなす顔で私は気づかされ

嫌なことも忘れ

 ....
もうだいぶん昔の話

忘れてしまったけれど時折情景だけが浮かぶ

いつのことだかまだ自転車の速さが一番の心地よさであった頃

どこかにある町だけれど位置関係がもう思い出せない

町から ....
何年も帰っていない故郷にいる
当然私の居場所は無く
家族はそれがもう当然のように
暮らしているから
私が帰ってきても気づかないようで
いつもの口癖のような言葉を
えんえんとお互い喋っている ....
いびつなかりんとうを

つまんでふりふり明日の行方を占う

未来の予感なんて当てにならないけれど

いびつなかりんとうをふりふりしていると

なんだか可笑しさが込みあげてくる

ど ....
どこかの{ルビ鄙=ひな}びた温泉宿

床の間

生けた花

花びらは葉っぱは全部毟られ

床に散乱した花びら

茎だけが

剣山に刺さっている

しょうがないからと

 ....
以前は畑であった場所に

蔦に絡まり錆びだらけの

小さなトラクターにエンジンがかかった

ガタゴト ガシャグシャ
ガタゴト ガシャグシャ
 
寂寥感に覆われた廃屋を進んでいくと
 ....
こびとたちは

誰もいない夜の静けさを行進しながら唄う笑う

なっぱ はっぱ こっぱ ぱぁぱぁぱぁ

ふっと すっと ほっと とぉとぉとぉ

えっさ ほっさ ほいっさ さぁさぁさぁ
 ....
夜が少しあけるまえ
わりばしを一本もって君と山へ出かけよう
山の頂上について東の空から太陽が昇りはじめたら
わりばしを二つに割って一緒に
風に漂う生まれたひかりを
くるくるまわしてわたがしを ....
終電車は目的地まで届かず
私の気分はバンジージャンプあとの伸び縮みするゴム
はてどうしようか、
タクシーに乗ろうか乗るまいか
歩いて帰ろうか

夜の気分はおいでよと誘う

自動販売機は ....
私は息詰まり行きどまりそうになり

どうしようもなくなったときに

小指を鉛筆削りの中に入れ

小指に繋がれた色々な糸と一緒に削ってしまう

それがいいことではないとわかっていながらも ....
手を出してすくってごらん

幸せも悲しみも透き通った朱色に溶けて

血となり花となり巡り流れる意識の底で

吐息を洩らせば秋は深まり銀色の月が

あなたを迎えにくるでしょう
空をじぃっと見上げ目を閉じると

もこもこと雲が生まれて

意識が雲の流れを追って

ゆっくりと動き離れていく

少し流されていくとあちこちに

以前の自分の意識が再生され

 ....
こんなに蒼い夜なんて
マグネシウムが発火して
残像、点滅、浮浪、波紋
ちりぢりなった光の幻がおもいおもいに集まり
光の切り絵でかたちどる街の風景

こんなに蒼い夜なんて
トリケラトプスが ....
空間耕す

捏ねる時間

香りがいざなう虚空のしらべ

舌の根深く余韻がはためく

はためく蝶の歓びの燐粉

店主の眼差し豆一つ魂

店を出れば空が街が人々が

鈍色の光沢 ....
そこここあそこなたでここ

かむかむしかくいなたでここ

ちずをひろげてそこなたでここ

ころころさかをなたでここ

さてはてどこだなたでここ

ことことささやくなたでここ

 ....
マーブルチョコレートが飛んできた
ゆっくり螺旋状に流れるように
光を浴びてきらきら虹色をまとい
こちらに向かって飛んできた

昔、子供の頃本物のサンタの写真を見たとき

昔、校舎の窓から ....
faikさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(234)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガラス玉掬い- 灰泥軽茶自由詩6*11-12-10
ストントタンス- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-5
ファミリーレストランサラダバー- 灰泥軽茶自由詩7*11-12-1
惑星深草- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-30
初めての衝動- 灰泥軽茶自由詩411-11-29
ピンボケ- 灰泥軽茶自由詩5*11-11-28
秋の穂ホホホ- 灰泥軽茶自由詩8*11-11-28
深夜の徘徊ポランスキー- 灰泥軽茶自由詩511-11-22
なす顔- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-21
球体の軽さ- 灰泥軽茶自由詩211-11-21
帰郷- 灰泥軽茶自由詩8*11-11-19
かりんさま- 灰泥軽茶自由詩211-11-18
イケバナ- 灰泥軽茶自由詩1*11-11-18
廃屋のトラクター- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-13
こびとたちの夜- 灰泥軽茶自由詩111-11-10
ひかりのわたがし- 灰泥軽茶自由詩3*11-10-24
夜を歩く- 灰泥軽茶自由詩3*11-10-22
鉛筆削りの使い方- 灰泥軽茶自由詩4*11-10-20
ヒガンバナ- 灰泥軽茶自由詩211-10-19
幽体もこもこ- 灰泥軽茶自由詩3*11-10-18
蒼い幻- 灰泥軽茶自由詩3*11-10-17
珈琲一杯- 灰泥軽茶自由詩411-10-17
ここなたでここ- 灰泥軽茶自由詩311-10-13
マーブルチョコレートの願い- 灰泥軽茶自由詩411-10-11

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