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廃屋になる少しまえ
きみょうに やねがかたむきはじめた
それは ただのきっかけだったが
終わりまで止むことの
許されない
狂ったアリアだった
ちょうつがいが蝶に戻って飛び立つころ
えんき ....
言葉、とは
不思議なものだ

スリッパだと覚えれば
スリッパ以外の
なにものでもなくなる
寒い冬
人の足をあたためて
踏みつけられているくせに
そのいでたちは
ほんのり可笑しみを含 ....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
よくばりになると
しあわせは逃げていく
くらべると
しあわせは逃げていく
おいかけると
しあわせは逃げていく

手の届かない
遠いところへ
逃げていってしまったと
思っていたら
 ....
葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
晴れた日に口紅を買う

いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた

女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
旅の途中で
人間という乗り物を選んだ時
わたしは
翼を捨てた

翔ぶ力を失うことと引き換えに
それに見合うだろうと
思える力を
もらったはずだった

後悔はしてないが
時々背中に ....
ポケットにベルリンの壁しのばせて見えない壁はどう壊すの?と

永遠に君が異国に住もうとも隣でぼくは息をしている

ゆく雲が片割れならばつかまえて終わりにしよう鬼ごっこ

空だって境界線を描 ....
出がけにかがんだ拍子に
傘立てをひっくり返してしまった
ありゃりゃ
傘の柄がポケットにしがみついている

学童用の黄色い傘
自転車通学している
中学生になった子供のものだったが
そうい ....
おまえも ころもがえするんだろうと
犬に話しかける

ええ そろそろ冬毛が生えてくる季節です
けれど 私には長袖も半袖もありませんし
化繊や木綿や絹だとか
細かな品質表示はもとより
陰干 ....
治りかけの小さな傷は
ちょっと痒くなる

我慢できなくなって
その周りをおそるおそる掻いてみたりして

治ってしまえば
こんな小さな傷のことなど
きれいさっぱり忘れてしまうだろうに
 ....
教会に行く小径で
野ぶどうを摘んだ
手のひら
いっぱいにのせた
紫色の小さな実
食べるわけではないのに
文句も言わずに摘まれる優しい実
あの頃の
わたしの宝物だった

欲張りな少女 ....
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
三田九郎さんのそらの珊瑚さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アナザー_ドア- そらの珊 ...自由詩1713-1-19
名前を呼ぶ- そらの珊 ...自由詩23*13-1-8
くわい- そらの珊 ...自由詩30*13-1-1
しあわせ- そらの珊 ...自由詩2612-12-23
紙の家- そらの珊 ...自由詩22*12-11-27
ポム・ダムール- そらの珊 ...自由詩14*12-10-31
肩甲骨- そらの珊 ...自由詩20*12-10-9
ぼくたちはもともとひとつだった- そらの珊 ...短歌6*12-10-8
淋しい傘- そらの珊 ...自由詩14*12-10-7
ころもがえ- そらの珊 ...自由詩16*12-10-5
メモワール- そらの珊 ...自由詩33*12-10-3
野ぶどう- そらの珊 ...自由詩20*12-10-2
星という海星- そらの珊 ...自由詩1612-9-6

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