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雲が湧く

あの水分はかつてどこでなにをしていた

洗顔の水

水溜まりの水



せせらぎ



こぼしたジュース

幸福というものもそういったものなのだ

幸福というものも

あの優しさやあた ....
どんなひかりになにを見つめていたのだろう

彼女をさいごこの世で彩ったひかりたちに

なんどもなんども

ありがとう言いながらぼくは震えている


髪の毛の生えていない頭にかぶってい ....
戦争があれば

ひとを殺しに来る夜がある

若さや才能や平凡を踏みにじりに

ついに来たかというような

そんな運命が

想像を超えた化学や感情が

戦争があれば

ひとを ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
風邪でやすんだら

テレビの前にふとんをひきなおし

教育テレビを見つめていた

いちばんお気に入りの番組は

はたらくおじさんだった


あの頃働くのはおじさんだった

な ....
空から町に降りてく

なだらかな住宅地

ところどころ林のモコモコ

人影

意外とない

空から町に降りてく

どすん

とあるパーティーの部屋

おとなしく騒いで

膝をおさえたままキョロキョロ
 ....
おしっこの夢や単位が足らなくて卒業できないというような夢ならよく見る

でもフロイトの考え方は苦手だ

夢をあたかも神からの啓示のように尊重するような考え方が苦手だ

夢をすぐ不安や性的な ....
ぼくがいいって言ってるだけじゃ

足りないという孤独

この孤独は健康な孤独だ

そばにいるよ

嘘じゃないよ

ずっと輝く人生だから

やがて朽ち落ちる花びらは

いのちの最先端で花を咲かせている
 ....
マイウェイは悲しい歌だ

きょうは起きたり寝たりしていた

そうすることが

脳を含むからだにいいと思った

夕方銭湯ですっきりとしてから

喫茶店できのうの仕事の続きをしている
 ....
鴨川べりの百日紅咲いた道

うす桃色や

あざやか色の赤を咲かせて

木の肌は

おちんちんのような滑らかさ


広くて浅い川床を

透かせて見せて流れ川

音のない煌め ....
8月の夜が湿気に

汚れては波止場で吠える

中華街から

仕事に出掛ける女姿

触れたのは埃かぶった

アロエのぐんせい植木鉢


ピアノの連弾

サックスの軽快

 ....
車窓にうつるのは

素っ頓狂なぼくの顔だった

見つめていると

悲しそうな顔になっていった

町明かりが点々としている

みんなきょうは楽しかったのか

みんななんか成長でき ....
あなたがのびのびと

楽しくいられるように

ぼくはととのえます

あなたがすこやかに

楽しくいられるように

ぼくは悪になります

あなたがぼくの中で

楽しくいられる ....
運転席に座り冷房を浴びながら

北の空の夕焼けをしばらく見つめていた

疲れのあくびに目を濡らしながら

きょうはなんの日だったかと考えていた


北の空が夕焼けに染まっていた

ぼんやりと蒸した夏の ....
シャンパンタワー

ホストたちの掛け合い

急かせる誘惑たち

花火みたいなボトルを

タワーに注いでく


楽しくなれない

いくら涙もろくても

永久の明かりに飢えている

愉快になれない

いく ....
ひとはじぶんの考えたいように考える

外部からもらったヒントのようなふりをして

内発的に湧き出たヒントのようなふりをして

ぼくはじぶんの考えたいように考える


淋しい夏の空

それは十度目

秋 ....
これこそ愛だから

出ないかも知れないパチンコ台のまえに座る

これこそ愛だから

停電でとまってしまったパチンコ台のまえに座る


ぼくの人生の主人公は

パチンコ台ではなくて ....
玄米のにぎりめし

噛めば噛むほど

味わいが湧き出

150円のちから


日本のちからを食っている

日本のちからになってやる

日本のちからが満ちてくる


玄米 ....
ぼくは肉体によって

命を認識され

魂からは離れられず

幾つもの心をつくりだし

精神という物差しで格付けされている


肉体にぼくは宿っているのだろうか

肉体を命と言えば良いのだろうか

じゃ ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
みんなおやすみ

きょういちにち

散歩していたひとも

友達とすごしたひとも

じぶんの心とすごしたひとも

みんなおやすみ


ぼんやりとした不安や

ちいさな怒りで ....
広島と山口を旅した春

26年まえの薄曇りの駅

初めて泊まったビジネスホテル

飲み慣れないスーパードライ

吸い慣れたマイルドセブンライト

深夜番組見つめながら

予定などないあしたをぼんやりと ....
ちいさなフリルの紅が

ちぢれた風に

澄ました顔でゆれている

百日咲いたら散ってゆく

蒸す日差しの

恩師の休むベッドの上


疲れたからだを考えたら

さるすべり ....
南元町の緩やかなカーブ

18年まえの8月

ビートたけしが激突したガードレール

ぼくはそうとも知らず

なんどもそこを通り過ぎていた

ぼくが十代を乗り切れたのは

ビート ....
ビルの入口は吹きさらしだった

そこは風の通り道みたいになっていて

息できなくなるくらいの強い風が吹いていた

お弁当を食べたとき

だれにも食べさせたくなくなった

こんなおい ....
森を見つめていると宇宙に見えてくる

宇宙を見つめているとそれが湖に見えてくる

そして湖を見つめていると

やっぱりそれは緑の木々に見えてくる

そんなところからこの詩ははじまる
 ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
大好きすぎて

淋しさに震えるくらいだった

何億もの声を

あなたに聞いて貰いたかった


承認欲求が満たされれば

つぎは自我欲求のステージさ

愛を受け容れて貰えれば
 ....
そらの珊瑚さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-8-17
さいごこの世で- 吉岡ペペ ...自由詩1512-8-16
ひとを殺しに来る夜- 吉岡ペペ ...自由詩612-8-11
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
はたらくおじさん- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-5
メインライン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-8-2
一生懸命生きてやる- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-1
健康な孤独- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-7-29
マイウェイ- 吉岡ペペ ...自由詩312-7-29
鴨川べりの道- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-27
8月の波止場- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-26
車窓- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-25
なんどでも- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-24
北の空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-7-22
永久の詩- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...112-7-22
透明な陽射し- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-7-19
愛だから- 吉岡ペペ ...自由詩112-7-18
にぎりめしの朝- 吉岡ペペ ...自由詩312-7-17
救われる魂- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-7-17
少年の郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-7-16
みんなおやすみ- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-16
遥か空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...812-7-15
百日紅の夏- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-15
南元町の緩やかなカーブ- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-14
風の通り道- 吉岡ペペ ...自由詩712-7-14
貧しき想い出- 吉岡ペペ ...自由詩1412-7-13
素粒子たちの夏- 吉岡ペペ ...自由詩1012-7-11
隣のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-7-10
約束の地- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-9
何億もの声- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-6

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