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　明日

空は雪と一緒に

枝は小さな蕾と一緒に

冬の指は
いつかの冬の指と一緒に

夜明けを待っている

　
　ピアノ

女の子が帰ったあとは必ず
ピアノの蓋が開いて　.... 手のひらの小鳥が
命を使い果たしていくとき
呼んだら
返事をした

それは
声にならない声
音を失った声は
振動だけになって
手のひらをかすかに震わせた

あれはやっぱり声だった　.... 　ふたば

冬の午後
水に挿した豆苗を見ていた
光を食べたその植物は
飛べない二枚の羽を
明日へ広げる


　さよなら

星はどこへ還るのだろう
色あせていく夜空
朝の襲来
　....

ベンジャミンさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト（3）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
冬の気圧配置は次第に緩むでしょう	- そらの珊 ...	自由詩	12*	22-1-5
梅雨空に	- そらの珊 ...	自由詩	23*	19-6-8
のびていく豆苗の先はどれも、ふたば	- そらの珊 ...	自由詩	17*	18-2-7

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