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影二つ並ばぬ道のさくらかな
日めくりと月の暦の春くらべ
春うらら縄跳びをする白い靴
荒川のにびの隣に蝶の道
いずこにもナガミヒナゲシ春うらら
※そこな ....
富士川で水切りをした春のこと
さくらばなみあげるついでの空がある
長閑さに欠伸を一つ東京都
凍てゆるむホットドッグ屋きょうも来る
金魚鉢ひらひらと赤水ぬるむ
三連休春だ春だと無事終わる
朝まだきソメイヨシノと少年と
紫の息も思い出春うらら
※荒川の河川敷より蝶々出づ(直し中)
菜の花にお辞儀をさせる風が居る
朧月永代という供養塔
クロネコの長距離トラック春霞
冬の朝太平洋側砂浜で待ちぼうけ無しの天気の予報
ひとびとが一歩一歩と近くなり他人の消えて浜初日の出
聞きづらいおばあちゃんにはテレビ音わたしにはみかん譲る正月
さびしさにどちらかとい ....
傘潰したいかのようにふる雨に応じるように生きる日々あり
つい泣いてわけ訊くひとも無い暮らし言いたい気持ち抑えられない
そろばんもカエルの解剖実験も避けて通れた転校万歳
大規模な改修工 ....
さざなみに心を許して
軽い手荷物すらもういらない
石の原野に泉をみつけた
だから
もう何もいらない
青い花たちが
みえない風に踊っている
啜り泣きは石っころたちの
いつもの癖
地図を ....
ゴジラになってどうするのと
聞かれたけれど応えずに
ゴジラになった
この足がほしかった
この腕力もほしかった
壊れてゆけ
ただそれだけを願い東京を歩く
おもしろいほどにあっけなく潰れてゆ ....
三月の最初のララバイは雨の歌
時計の針の音のように
三月が礼儀正しくやって来た
いらっしゃいませと呼ぶ
わたしたちの声はすっかりと枯れて
この礼儀にかなう歓迎はないのかな
三月が厳かに ....
理由がわからないままに
自分で自分を守れなくなる時
居てくれるひとがいる
しあわせなことだと思う
稀有なほどの
尊いやさしさをいつも
ありがとう
ケータイ越しに伝えて
切れても大切に抱 ....
君がまだ雪の原にいる頃
わたしはあおい花に挨拶
こんなに違うね
いま君がいる国と
でも今日も君の声が届いた
おやすみなさい
おやすみなさい
声だけの君に
おはよう
おはよう
朝のメ ....
通ってたカフェのマスターが
産直の宅配してるって
輸入雑貨店のオーナーは
いま中古レコードのお店をやってる
わたしが詩を書いてることを
知ってるひとが少しいて
わたしのお父さん ....
私は男性が大嫌いだ、たとえ性別は女性であったとしても
決して種は撒かれまい
おいしいお水はもらえまい
甘い思いもないだろう
けれども自由はありったけ
言っておくわたしはツレナイおんなだよ 太陽ならばうお座に座る
水族館土産に買ったぬいぐるみ自分のものにしたけど何か?
さかなたち胎児にぴたり寄り添ってうたう歌なら月も聴いてる
....
「ある」
どん底じゃないと思う
まだジャンが居る
お米と部屋が、ある
ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ
部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める
生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす
蝋 ....
昔はね、そう切り出してそのおんな左手首を朝陽にかざす
夢みたい、少女だったらそう言えるもっと無邪気に無垢な声音で
放っといて、神に誓って言えるのにどうして君は嘘と決めるの
....
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪
あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く
遡って行かなくちゃ
靴下を ....
よそ者が星はみえずと軽く言う夜空に星を見出すゆうべ
一月の最後のララバイは雨の歌
戸惑ったままに眠りなさいと
優しくリフレイン
ほんの傍はみえなくて
忘れられた君はでもまだ居てくれる
帰る場所はここなんだよと
人間でいられるうちに満 ....
白い花
黄色い花
青い花
さくらの花
葉っぱになって
薫風に揺れ
あおくなって
どんどん
蒸してきて
赤い花
きつい色の花
、気がつくといつか
落ち葉と枯れ草
みあげれば裸樹 ....
記憶のほとりに座り
流れてゆく断片を
拾い集めながら暮らす
また泣いているけど
誰かに知ってほしいからじゃない
とつぶやきながら
、何をしたいのか
みえないから
つくっているのだろ ....
そとに出ると
花が増えている
風ならきっと南から
踏みしめるアスファルトに
いつもの靴はよく馴染み
足りない
違うと思う
そうじゃなくて
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね
私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか
....
あの日
さくらの頃
ピンクのセーターのなかに
白いブラウスそして
赤いスカートの
あなたがはにかむ一枚を
十二年後のいま
みているわたしはもう
さくらからは遠く
あなたより恵まれてい ....
思うのはみんなさくらのことなんです花びらみっつほしい病床
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて
真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの
行き交う街角
きっ ....
石っころよ
名を持つ花たちよ
シャンデリアから60Wへそしていま
(メタファーたちの淋しさ)
カメラと書かずに写真機と書いて
あるいは歓迎される、そのこと/ものの意味
誰が選べたのか立 ....
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