すべてのおすすめ
                  110803


ベークライトボディーと避暑にいったよ
荒唐無稽な真空管が
二人三脚で躓きそうに駆けだした
蒸し暑い夜になっても
蚊取り線香の煙が棚引 ....
  さわってもいいけれど
  そこにはないよ
  僕の手にも
  やせた胸にも
  ズボンの下にも
  さわってもいいけれど
  つたえられない



  書いたっていいけ ....
5時 起床
 死んだ爪の凝縮の演技。来るべき一日の水溶性を測る。サボテンの正義を分解して蒸気機関の犯罪を合成する。いくつかの爆発を引き出しの中にしまい込む。輪郭が許可される。許可を輪郭する。騒ぎ立て ....
生ぬるいカフェオレを飲んでいた
あめが
ぽつりぽつりと
窓を叩いて
私に何かを伝えていく
内容などわからない
感触のない
あいのようなものだろうと考えていた

君が
冷たい氷の ....
 

あたいは線香花火

絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい

火球 果てるまで




 
山すそに嫁いで間もない頃は
会社から帰って玄関を開ける前に
そっと結婚指輪をみつめた
関所を越える前の通行手形
新姓と共に 自分で選んだ道
でも まったくなじみのない夫の家族達
ただいま  ....
雨乞いをする鈴虫の鳴き声は鉛筆の芯を削るようだ
次第〃に薄らいでゆく窓
ちいさな発動機の音が近づいて来る
予定はまったくないのに、朝刊のもぐり込む音にまたドキリとしてしまう
時計の針 ....
骨のおくに
しまっておいたのを
一瞬でうばわれた
根こそぎ

そのとき
愛って
おもったな
望んでない炎
炎に{ルビ塗=まみ}れた稲わらが強引に{ルビ傾=かし}げる 
カーテン越しから囁く者たちは
そこから離れなさいと
ただ 唇を動かす

ありえない色
塗り替えられた あの土地 ....
明日は
何を着よう

ここのところ
明るすぎたから
落ち着いた
色にしようかな

昨日は
何を着たんだっけ

かえたい
かえたいけど
迷って迷って
昨日とかわらない

 ....
犬猫とは違うことぐらい
判っているよ




でもね
薄汚れた服でサンダル引き摺ってた女の子

大切にしてもらっているのかな
パートのお母さんと
いつも家でタバコ吸っている男の ....
{画像=110721225828.jpg}


鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
桃のにおいの手が
空を混ぜて
はじまる


闇のなかを見つめ返す
まぶたの奥の水があり
ひとつの葉に隠されている


海岸と夜
手のありか
通り雨


 ....
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ....
  透明な空に
  透明な取っ手



  空を開けると草原があった
  草原を開けると発電所があった
  発電所を開けると僕があった
  僕を開けると藍色があった
  藍色 ....
透明な絵本を
じっと見ている子供がいて
クレヨンを持って
かがやいた笑顔をみせる
 (これは何色なの?
としきりに尋ねてくるので
答えに困って
好きな色で塗ってごらんと
うなず ....
洞野いちるさんの自由詩おすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コラージュ風- あおば自由詩5*11-8-3
つたえられない- 草野春心自由詩511-8-3
スケジュール- 葉leaf自由詩2*11-8-2
あめとあい- かんな自由詩7*11-8-2
線香花火- 殿上 童自由詩16*11-8-2
縁族- 砂木自由詩23*11-7-31
手を翳す不安- アラガイ ...自由詩6*11-7-30
盗人- はるな自由詩511-7-30
稲わらの火- subaru★自由詩17*11-7-28
- りり自由詩1*11-7-26
リア充のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2911-7-25
翼の骨の記憶_/_いつかきっとsoraを飛ぶ- beebee自由詩23*11-7-21
いない_かたち_Ⅱ- 木立 悟自由詩811-7-21
絶望- ぎよ自由詩511-7-21
夏って- 真山義一 ...自由詩2211-7-21
確信のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*11-7-18
抽斗- 草野春心自由詩6*11-7-14
透明な絵本- かんな自由詩33*11-3-16

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4