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顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
旅ってなんだろう

帰るところあっての旅なんだろうけど

住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく

そんな旅路もあるような気がする




 ....
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
台風がそれて良かったと思うものの
荒れ狂う里川の変わりようを
術もなく見つめる老人の眼差しに寄り添うことは難しい

人様の身の上にふりかかった災禍などと
素知らぬ顔して晴れ上がった台風一過の ....
どれほど歳を重ねたにしても
夏の終りは感傷的で

どこかしらか和太鼓を叩く音が聞こえてくる

リズムを刻んでいるようであり
生の在り様を現そうとでもしているのか

小刻みに
あえて無 ....
あっ
   風の軋む音がします




母となれなかった女の子供が母となる

子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて

幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
犬猫とは違うことぐらい
判っているよ




でもね
薄汚れた服でサンダル引き摺ってた女の子

大切にしてもらっているのかな
パートのお母さんと
いつも家でタバコ吸っている男の ....
いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ....
洞野いちるさんの恋月 ぴのさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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旅路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-10
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3
許されたひと- 恋月 ぴ ...自由詩28+11-9-12
対岸のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2911-9-5
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祝祭のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-22
リア充のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2911-7-25
確信のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*11-7-18

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