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蛍光色
に
近い色合いの、液体
を飲む。
島と海
国
錠剤。
食べ過ぎたおれ
は死ぬ
こと
を
せん妄し、
雑巾
を絞る。
壁を拭く。
硝子障子
を
なでる。 ....
予め
蕾は刈り取られていた
頭上を
越えていった
鳥の名前を知らない、
車輪のあとに立ち尽くす
わたしの肩を抱いて
そっと
目を伏せたあなたの
手と、
手を
重ねると
....
怪物が生きている
光輝く彼の歯は
ぼくらの目の前まで延びてきて
触手のようにでろでろと頬をなで回す
ペッペペペが時間を移動する
阻止はできない
絶対出来ない
....
緊張しているせいか
街に匂いがあることを思い出す
それは
呼吸を止める存在の
まっとうな足跡の
あるいは
絶望の
その中にある
親しみの
赤い血の ....
墓石があるから
人は静かに死んでいられる
出来れば
喧しく死んでいたい
醜く腐食し
おぞましい異臭をはなち
いつまでも
この世に迷惑を ....
あきのくうきが
からだにしみていく
こきゅうしなくても
かぜがふいている
いなわらのにおいと
ひとつになる
ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
....
朝蜘蛛を野放しにして数日
白い壁に
夜を引きずり出そうと
穴は這う
エアコンの吹き出し口を好む
わたしの目がかわく
土壁に
みつけた、と呟いた午後には
あなた つぶされてしまった
....
教室の
酸素を懸けて
行き交った手紙の山
捨てられない分量が
誇らしかった少女
ほしいものだけを凝視した
そこに
どれほどのわたしが在る
今も なけなしの孤独を懸けて
分離した言 ....
えい と割る割り箸は
ささくれだってはむかってくる
お前なんかに
の 小骨ささって
あいた
た
どうしてこんなに
太陽までも
小さな刺を残して私をすぎる
夏が来て
僕の肩を叩く
それは天使の羽のようだ
天使はまだ見たことないが
きっと昆虫より美しいのだろう
僕は２５歳 何にもせずに無為に怠惰に生きてきた
そのツケが回ってきたのだろう
今、 ....
青いカラスがスパンコールをふりまく正午
哲学的な墓標がひとつかき消される
なにものも振り向かない
なにものも帰らない
卵殻めいた夜の翼を遥か彼方に望み
ガラスの帆船は破壊される
量子論的な ....
いつかのビデオカセットテープを
君が夢で見ていた
くだらないたわいない歌を
酔っ払って陽気になった
調子っぱずれで
何これ？ｗｗ
何言ってんのかわかんねえｗｗ
おまえ、よだれｗｗｗｗ ....
減光の刹那から始まる気狂いをなだめる為の契約が必要、ショット・ガンが脳漿を撒き散らす幻想、不精の爪で肌を掻いて俺の身体は赤線だらけ、叫びを選択しない衝動は、そう、綿雪のように静 ....
行き会へる不幸を悼むものあれど
生まれの幸を思うものなし
＊
嗚呼
漸く伸ばしたって泥濘みの底の
銀色が三日月の切先なら
それで何に成るわけでもなし
虚の中は暖 ....
幸い
私たち一人ぶんの空洞と
それを支える立派な外骨
喩えれば愛らしく可愛い舌の在るべきに
奥深く続く快きには臥せる
咀嚼の姿が見えていない
曖昧な自己愛の愛を隠して笑う
生 ....
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた
月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
