水の檻
四帰

 
まるいあかりって
ぼくの檻を揺り起こすぐらいのやさしさしかない
だってほら 一枚ガラスの向こう側はもう寝静まっている

やわらかなひかりに背を向ける
それは 朝も 昼だっておなじこと
いつもなにもみえないどこかを 見つめている

くらいひかり
それは瞼のうらに見えるもの
落ちてきたてのひらに浮かぶもの
 



自由詩 水の檻 Copyright 四帰 2011-09-08 20:12:02
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