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遊歩道 風化の隅にももいろの雨が逝く午後 そっと手つなぐ




触れられるそばから羽化をした 二度と同じではない スプリング・イズ・ヒア
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限



0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ



ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
指組みのように身体を絡めゆく 二人で今日の夜空をつくる



ひとつずつ舌でたどれば直列の熱に融かされてゆくビイドロ



「ねえ、君にアイスピック突き立てたらブラックホールができたの ....
ひねったら水が出ます ひかっています で? 好き、に理由なんてないよ


踊り場の全員うえを向いている スカートの嬌声がひびく、午後


うす目あけて口をあけてぎゅっとにぎってゴムふうせん ....
冷蔵庫のモーター音と十三夜 鮮度をたもつ死にたての肉



振り下ろしゴトリと落ちたカマ、頭 あなたと絞めた女の眼に似て





パーティは終了しました 台拭きが反芻してる二つの ....
 
管制官、飛びます、どうぞ。---------------そう残し春のブルーと着床をした



「あー、ごめん。2008年マイドラマ第一話で君、もう死んでるから」



寂しげな水 ....
 
使い切ることなく無くす消しゴムのように見失った第一話




赤、明滅、遅れて届くサイレンに共鳴をする喉笛の穴




干上がった水たまりは遺跡に似て踏みつけられず進めぬ真昼 ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
抱く、抱けない、花占いの吐瀉物をすくいあげ我の濁流を知る


注がれることは満たされることとは別の話だとわかっていました


不純物が混じっていたのか培養液 自滅という名の細胞分裂

 ....
 {引用=(鍵盤が駆け上がる夜、/ガラス片、/鉄塔/に続く紅の、足跡、//)}

裏側はどうなってるかわかりません そんな理由じゃ嫌わぬ 月よ



差しだすとき、グラスの中身は原液です。 ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
 地下鉄の風に胸の内なぶられて



 食物連鎖 取り残され 独り夕食



 どこも痛まずに爪が伸びてゆく



 今月も産まれない卵を産み落として



 部屋 ....
本木はじめさんの石畑由紀子さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_________- 石畑由紀 ...短歌6*09-4-2
number- 石畑由紀 ...短歌33+*09-2-3
黒点- 石畑由紀 ...短歌16+*08-10-23
蛇口- 石畑由紀 ...短歌16*08-9-30
キッチン/ミッドナイト- 石畑由紀 ...短歌208-5-12
春のブルーと着床- 石畑由紀 ...短歌6*08-3-26
【短歌祭参加作品】十秒後の世界- 石畑由紀 ...短歌1008-3-21
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
『感』だけが- 石畑由紀 ...短歌7*08-1-21
鉄塔にて- 石畑由紀 ...短歌14*07-12-25
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
一行詩抄・鬱々- 石畑由紀 ...自由詩704-7-25

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