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>カムチャツカの若者が
>きりんの夢を見ている時

カムチャッカはロシア極東の海軍と水産業で知られる地域である。
そのようなカムチャッカの若者がなぜ「きりん」の夢を見るのか。
当然ながら ....
海底に直立する卵には もうひとつの海が詰まっている
明け方の海に 平板なアルミニウムの光 
その皮膜を剥げばダイナモが唸る
液状化した肉質の中心で 黄濁する眼球は閉ざされたまま
瞼の裏側で ....
五月の終わり、六月のはじまり、雨、雨上がり、雨上がりの、街。
咽る光、光、に、蜂鳥、蜂鳥がゆらぐ、ゆらぐ、かすかな影、その残響、翳る、光、黒揚羽。
揚羽蝶、焼く、焼ける、焦げる、黒く、霞む、目 ....
人の向こう側に横たわる人よ
横たわる人を跨ぐ人よ
潰された眼は見ていただろうか

白く透ける少女の抜け殻を
地下水脈の夜光虫を
皮膜に隠された結晶体を

地は焦げるほどではなく ....
自らも足音を立てぬ盲目の猫は、泣き砂にのみ足を下ろす。
風紋に食らわれる足跡に、可能な限りの夜を映し、銑鉄の水盆に月を盗む。
青く凍てついたまま水没し、日々に焼ける砂のみが、ただ残る。

 ....
夕方、最後の蝉がベルを鳴らすけれど、
秋に蝉は消えて、秋に蝉は失われるわけでなく、
ただ土に埋められて、
土の下から遠い声がして、
草が土を覆い、
それでも遠い声がして、
使われな ....
本木はじめさんのがらんどうさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
積極的誤読のすすめ_:朝のリレー- がらんど ...散文(批評 ...16*04-8-26
球形の海- がらんど ...自由詩4*04-8-19
残照- がらんど ...自由詩5*04-8-11
散水塔に虹- がらんど ...自由詩12*04-8-4
盲目の猫- がらんど ...自由詩404-8-3
埋葬- がらんど ...自由詩1004-8-3

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