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ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた

もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない

わか ....
                    141時 @ハト通信

へっぽこな
かみさまが
かれこれずっと
うしろからついてくる
へっぽこな
かみさまだけあって
なんにも
できないけ ....
                    116時 @ハト通信

めそめそ
やぎがないています
またやってしまったんですか
めそめそ
おてがみなら
きっとまた
とどきますよ
めそめ ....
  




寝逃げたい寝逃がして
寝て起きたら死んでて
俺は時計を持たない営業部員でつまり仕事ができない
もらい物の手帳に不明瞭な単語だけ書きつらねて
昼間を秋葉原で過ごし歌舞伎町に立ち寄ってとにかく帰ってくる
今日は何本のエロビデオを店に突っ込んだ ....

 おなかがすいたらごはんをたべよう↓
 よ              そ
 た              で
 な              も
 か              い
  ....
よっぱらって 蛍光灯

感傷的な音楽と 時間

紙の上の

小さな かくれが
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
もう少し

もう少しだと
思わずには、いられない

と僕は、僕の生まれた町のとおりの言葉で
書こうとするんだが

カナシイ
異物なんです

僕は

言葉に対して
山から
 ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
∧表∨

やぼったい
ねったいぎょ
やっぱりぜったい
やりたいさかり
さっぱりばっさり
しっぱいばっかり

やぼったい
ねったいぎょ
ていたいてったい
ふんだりけったり
いっ ....
朝起きたら
田中だった

田中くんおはよう
よう田中
あ 田中君だ
田中の言うことなら間違いない

田中さんこれ受け取ってください
下駄箱で告白までされる

本当の事を云 ....
生きていくことに休みの日などない
僕たちは精一杯呼吸しながら
いつも何かを犠牲にしていく

手を翳す
その行為が
そこにある空間を削いでいく
僕たちは何も生み出してはいない
そ ....
遠くに行こう

あなたが言ったから

来てみたの
ずいぶん遠くに

でも遠くなんて
どこにもなくて

ここはどこでもない
 
 急患で呼び出される医師      の妻

 制服を着たままたしなめるパイロット     の妻

 いつも勘でつくってんの ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
ある晴れた日
手紙を出しに行くとポストは
「秋だなぁ」と
しみじみもらし
それから私に気づくと
真っ赤になって
照れていた
耳鳴りが
止んで

はじめて耳鳴りに
気がつく


たった今も
消えなければ解らない
何かに包まれているのかもしれない
夜中に枕元で谷川俊太郎が詩を朗読している
確かな滑舌で(谷川さん)
完璧な技術で(谷川さん)
「ここは台所ではありません(谷川さん)」
谷川さんは「定義」を読み終えると
次に「ことば ....
なんだかよくわからないことを
なんだかよくわからない声で
喜んでいる
昔の話らしい
まだ
生まれてもいない
かさついた粘土細工が削げ落ちるように
(ぱらぱら)
頬がこけていくの ....
大西 チハルさんの未詩・独白おすすめリスト(53)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界の果てなんかなんにも知らなかったかもしれない- みい未詩・独白14*05-3-6
へっぽこ- アンテ未詩・独白6*04-12-17
めそめそ- アンテ未詩・独白16*04-11-30
あたいの夢- 山内緋呂 ...未詩・独白704-11-27
(自己紹介のかわりに)- 古溝真一 ...未詩・独白3504-11-4
おなかがすいたら- いとう未詩・独白1304-10-26
かくれが- こむ未詩・独白204-9-15
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
あくがれ- 石川和広未詩・独白7*04-9-13
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5
雪江さん- いとう未詩・独白3804-7-2
ねったいぎょ- いとう未詩・独白504-6-28
名前- いとう未詩・独白23*04-6-9
年中無休- いとう未詩・独白604-5-17
遠いところ- チアーヌ未詩・独白204-4-20
なりたい職業- 山内緋呂 ...未詩・独白7*04-4-17
遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15
ポスト- いとう未詩・独白1104-3-5
耳鳴りが止んで- RT未詩・独白4*04-2-9
夜の谷川俊太郎- いとう未詩・独白503-12-15
面影- いとう未詩・独白203-8-11

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