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「ド−ナッツ」
ドミノ倒しの疲労感
帰ってはベッドへ真っ先に
忙しかったご報告
どこまで
転がりつづける
仕事場とマイホ−ムの
同じ顔した四角いダイス
取りあえず
甘いエネルギー源補給と
三日 ....
あなたといれたらなにもいらない
なにもいらないからあなたもいない
見えないもの
すぐ結果となって返って来ないもの
だけど
たしかに存在するもの
今生の別れでさえ
そんなからくりのなかにあ ....
だからあ、カブトムシだって言ってるじゃないですか!
少し伏せ目がちに
笑っているみたい
碧(みどり)眼の街の灯が
びっくりしているよ
最愛を通訳する者よ
ぼくは今からここを出る
999が旅立つように
ぼくは傍観者であり冒険家だ
目と手と足で告白する者だ
海底に連なる群れよ
そこに加わり
ゆっくりはぐれよう
最愛を ....
酸素のない入り江
海水で満たされた視界
手足のついたサカナは駆け上がる
また呼吸をする為に
また"にんげん"に為るために
『無駄な事を』と嗤うあいつに向かって ....
ヒガンバナが今年も灯る
曖昧を許さない輪郭で
そのくせひどい曖昧を宿す
秋に咲く大輪は葉を持たない
何もなかったところから花火みたいに
茎だけで伸びて
夢見がちなひろがりではじけて、 ....
でたらめに文字を並べて
言葉にならない僕のハ−ト
うろうろ
誰かが飛ばしてくれた
言葉がハ−トに張り付いて
ピタピタ
くっついちゃって
眠れそうもなくなった
夜
お月様が笑ってる
....
朝
一房の日差し摘み
頬杖つく
もぎ取った新鮮な味に
今日という農園が
扉を開ける
サツマイモ
さすがに君も化粧落として
掴んだものがコレ
真新しい長靴も泥だらけになって
急ぎ足で抜いてきたようだ
もしかして きみ
屈託のない笑顔に問い掛ける
うちだけど
渇いたくちびる三角帽子 ....
睡眠もそう
食事もそう
人間関係も
得意も失意も
喜びや悲しみも
利他やエゴも
愛も嫉妬も
なにものかへと向かってゆくには揚力がいる
この揚力をコントロールすることが必要不可欠
た ....
きょうはどないや
おまえの宇宙の出来栄えは
なあ?
大好きやで
人生ってもぐらたたきみたいや
ずっとたたいてんねん
たたかれてんねん
未来は変えること出来 ....
赤く濡れた月の蜜
追憶の茎から垂れ下がり
これから弄ばれることを夢想する
酸味の残った薄い唇
僕の指が軽くなぞると
風のせいにして髪に隠れようとする
火照って潰れそうな肉体
甘い香水の匂いが肌を ....
涼し
涼しと
思うたら
わて
こんなに
なっとった
ホンマ
涼しいなぁ
玉蜀黍
玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる
濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す
黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
いつも悪魔は優しげに
地下鉄の階段を上がってくる
いつも天使は無関心に
背中だけ見せて寝転んでいる
青い泥のような夕暮れだった
命の汚濁のからくりを
じっと息を殺して見つめていた
い ....
あらそいごとがきらいな
ひとだった
だから
ぼくを遠ざけようとした
やさしくて
水色のにあうひとだった
だから
あたたかな裸からは海の
おとがした
おまえら、大丈夫やからな、
ライトアップされた校庭で
サッカーを練習する少年たちにそう声をかける
こんなことくらい、大丈夫やからな、
くそ忙しくて、しんどくて、おまけにこんなことまでおこっちま ....
ちいさな命たちが
炭素でできた液体で
ながれ星
そう書きあげた半紙が飾られていた
ちいさな命たち
彼らもまた宇宙の炭素なのだ
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある
僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの
と
見回し続ける
君がいるはずの部屋か ....
ぼろぼろになったっていいよ
しあわせになったっていいよ
自然をコントロールするために
知恵があるわけではない
台風一過の夕焼け空を見つめながら
かなしくてもあたたかかった
さびしくてもつな ....
雨にうたれて
悲しみがあふれそうだとしても
宇宙のからくりは
きっと
こんなふうに言っているのだろう
そっとそのまんま
そっとそのまんま
こわれそうな関係を
つなぎとめようと奔走 ....
知らない町
知らない公園
知らない老紳士
どこも同じように雨が降るから
誰も他人になんてなれない
ほしのふん(か)をおさえているのだ
水平線の彼方での
高まる胸のしぶきが聴こえない
海辺に押し寄せるさざ波は
わたしをどこへも連れ戻してはくれない
わたしはぎざぎざに欠けた貝
打ち上げられて熱い砂地にうなされる
ときおり
小さな子ども ....
たぬきでございます。
毎日0.5literしか
じいちゃんばあちゃんに
お茶をそそぐことしかできませんでした
………
ぼろぼろ
………
お役目果たしきれたまんぷく感で
………
....
コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している
僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
あたらしい葉っぱたち
幽霊みたいないろしてる
まだ濃くなくてやらかくて
みず気があってむきだしで
うまれたばかりの幽霊が
かそけき煙りに浮かんでる
そして
・・・・濃くかたくかわいてゆく ....
いやあ おにィさん
真っ赤にならはりまして
うぶどすなあ
世間の風あたり冷とうおますので
この密通がばれたら
また おまめさんを なげられますなあ
先日 おにィさんが わ ....
天に向けて咲く花の
香は地に這って 熟み淀み
ひれ伏して嘆く夢の
その清浄を食みながら
私は 私は
還りゆく夢の
最期の一片を 奥歯で砕いた
花はいずこに咲くのだろう
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