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人混みが嫌いです
だから何時も上を向いて歩く
沢山の人たちにぶつかって
毎日詫びてばかりいる
それでもあの青い空に
釘付けになってしまう僕は
何かが抜け落ちているのかな
何時か君に話 ....
薄らと厚味の増してきた肩口に雨の気配が纏わる
夜半
電車は疾うににとまっているのだろう
線路すら見えない窓に不可視の圧力などかかりはしないけれど
朝に見る抜け殻になった電車たちの舎を思う
今 ....
そこいら中に溢れる言葉が
私の角を削り取っていくよ
奔流に晒された丸い石ころ
転がる石はロックじゃない
貴方に言いたかったことは
いつだってのどの奥に蟠る
何時から貴方と私の距離は
....
scene.1
満月の夜はおかしくなってしまうんだと君が云う
そんな貴方に本当はおかしくなってしまいそうなのだけれど
凡庸さに耐えられないから雲を呼んでみる
小さく口笛を吹いて ....
貴方が描いた旧いをんなの画を
殺すように爪でなぞる
どうぞそのまま
浮かび上がってきたりしません様に
貴方の無念等識ったことではないの
貴方の語る美しい女の姿も
どす黒く塗り潰す
単 ....