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あのとき咲いていたのが清らかなみずいろの花だったら
あたしたちはそれぞれの家へちゃんと帰れたかもしれない
あの階段を
登っていくと
そこには
あの階段は
すぐに消えて
その後は
あの階段で
すれ違った人に
再会できずに
あの階段が
君にも見えたなら
そのときは
梅雨は、いつの間にか居なくなってた。
晴れた午後、自転車をこいでた。
天気雨が過ぎ去って。
夏が来てた。
たぶん僕は
きみのこと、嫌いじゃないんだ。
風が雨を含んで
空色は薄墨模様
少し、
あと少しと待っていたら
わたし
咲きそびれたらしい
今から夏を追いかけて
間に合わぬなら
誰に囁くこともなく
この秋雨に
紅を濃くして
きっぱりと ....
雨の日の夜の校舎は
まるで水中のようだった。
時計はもう帰る時間
もう少しと言ってよいのか
帰ろうと言った方がよいのか
曖昧な夕暮れに
曖昧なフタリが戸惑う
飛行機雲がくっきりと
空色を二つに割って
藍が半分
昔キミは
虹の向こうに行けば
死んだ人に逢えると
幼い私に教えてくれた
ねぇ この虹の向こ ....
「行き先」
僕の
進むべき道
行くべき場所
居るべき場所
愛すべき場所
慈しむべき場所
哀しむべき場所
求めるべき場所
戻るべき場所
帰るべき場所
在るべき場所
また
生きるべ ....
なーんも、やる気せんわー。
俺もー。
俺もー。
俺もー。
俺もー。
Where do we go from here?
んーと、んーと、
……ママ、いるかな?
ヘヘッ(^_^;)
自分ではない誰かに上げられた狼煙が
僕に対して上げられた合図だと
勘違いしてしまう
春
探しものはあっちみたいだ
ゆっくりと
確実に
足取りは早くなる
あおそらの下
知らない内に僕は笑って
この白さが
僕には真っ黒にしか見えなかった
すべてを残し
消え去るのだろう
あなたは今まで
何やってたんだ
死ぬきでやれよ
血ヘド吐くまでやってみろよ
僕は真っ赤な真っ赤な
血を
....
冷気のようで
霊気のようで
炎のようで
誰かに似てる
どこかでお会いしましたでしょうか
そのとき私はどんな歌を口ずさんでいた?
引き出せない記憶の方が多いんだ
このまま永遠にまっすぐ走り続けられたら
どれだけの人を幸せにできるのかな?
竹の子は
まだとてもやわらか
おはよう
小さな眼が見上げる
小さな空
俺が今からこの弦をならす時
すべての静けさは解き放たれ
稲妻がすべての者に至福の音を響かせる
朝の光で窓を見つけました
冬の白に続く窓
夜にこっそり開きます
私の水がぽたりと落ち
この冬に凍えてしまいました
ひっかかる予定は無かったのに
冬雲がカーテンを閉め始めます
夕日は少し嫌な顔をしましたが
季節の仕事なので、今日は早めに帰り支度です
互いに無関心
けれど本当は
旅立ちにはもってこいの日和だ
風は南南東
ロウソク工場の煙から
推測するに風速は2m
30cmより遠くへは
誰も運んじゃくれない
ひとがうらやむほど
上手に飛べるわけじゃ ....
雨の日には
誰かの心がおわる
かつて夏の日に
鳥がいなくなってしまった
残された鳥籠のヴィジョン
死滅した都市だけが
優しい思考を生きてゆく
情けないよ
あんたが一日いなくなっただけで
狂ったように悲しんでいる
思い上がってたのさ
自分は強くなったって
でもホントは決めてたんだ
あんたなしで苦しんで生きるより
あんたと共に楽しく生きる ....
罪をあがなおうとは言わない
空は青い。
青くなくてもいい。
来る途中に蟻を踏みつぶした朝だ
台風、大雪
そんなの、ちっとも関係無かった。
いつも、この道を歩いた。
ほんの数秒の、近道を
この手誰の手?
ふわふわ手。
居眠りしている
子猫の手
ちがうよ
ちがう
それは前足
薄目をあけて
子猫が抗議
ニャーン
カッターや
ハサミや
カミソリなんかより
もっと鋭く尖ったモノを
あたしはちゃんと知っている