深い森に迷い込み
やっと静かな場所を見つける

けれど永遠に私に孤独は訪れない

深い森に入り込むほど
そこはあなたに出会った場所に
似ている
曇り空を見上げて、かたつむり
ほかほかお布団の中で
外の世界を手や足で確かめながら、もぞもぞと
見えない触角を動かして誰もいないのを確認し
そっと曇り空を見上げて、かたつむり

雨嫌いな、 ....
武装グループよ
今すぐ人質を解放せよ
無益な殺生をするな
彼を殺しても誰も得することは無い
彼は要人でも賢人でも有名人でもない
彼を殺しても日本人はたいして
悲しまない
不注意なヤツだっ ....
環八と早稲田通りの 交差点 自転車 倒れ 車 流れて

人をまくスピードと 息の多さに負けて 逃げ出す自分 と 居座る わたし

バス停の時刻表を写メで撮る女子高生は 盗撮されて

はっと ....
壊れた窓枠に夏草が絡んで居る


肺の中に迄拡がって其れは


あたしの息の根を止めてしまう


「廃墟は未来だ」と云った


行く末を知って居るかの様


不変なものなんて無いのだろう


空の ....
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....

 おなかがすいたらごはんをたべよう↓
 よ              そ
 た              で
 な              も
 か              い
  ....
内から外へ
広がる気持ちの真ん中へ
水色のレンズをつけたまま
私は一人で立ち尽くす

うらうらとつもった心のチリを
動かせる事のない
非力な自分

描く放物線も心なしか弱く

そ ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
嵐のいった後はいつも
いろんなものが電線に引っかかっていて
奇妙な陰だとか
擦り切れた音だとか
さっきまで巻かれていた自由なもの
全部
西日を受けてしなだれている

多分みんなが
風 ....
黄昏砂浜
半分埋もれた懐中時計は
壊れて逆回転をします
長針の影が伸びてきて
足元までは届かないまま
夜に溶けていきます

思い出と名のつくものは
一歩踏み出せば届きそうなところで
 ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
      ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
     ■箱とは、隠すための手段だ。箱とは■■
    ■、入るための手段だ。箱とは、入れ■こ■
   ■るための手段だ。箱とは、遮るため■の ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
14秒に ひとり のHIV感染者増加 という
テレビのCM に恐怖して
コンビニで買い物をする度に 小銭を チャリン
救われた気に なっているのさ
免罪符は 今じゃコンビニでも買えるのだ チャ ....
もう出会うことのない
未来の恋人たちに
かすかに血の匂いのする親密な
Hello



自転車の荷台にフランチェスカが座る
バスタブのお湯がフランチェスカのぶんだけあふれる
回送電車 ....
祖父のあとをついていく。

海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。

母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。

波は白い。
 SYSTEMさん、いつも僕の詩を読んで私信をくれてありがとう。
 僕の受信簿にはSYSTEMさんの名前ばかりが並んでいます。
 ところで、SYSTEMさんは読む専門の方なんでしょうか?
 ぼく ....
だから
ふりむかないことにする
いつでもどこでも
撃ってくれ
防弾チョッキは着ていない
君は
エプロンで
マシンガンだから
僕は
好きだったんだ
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ

砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
黄色い線までお下がりください
下がってますよはいはい
車掌さんいつもありがとう
風の強い夜
電車は黄金色に煌々と輝き
静かにわたしの前に滑り込む
ドアが開く

乗らないでいると
後ろ ....
1.

シナ子

今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
 ....
画用紙に書いた思い出を
消しゴムで消してゆく
書き込む時と
同じくらいにていねいに

そしてうすくけばだった
画用紙を抱えたままで
真っ白になりました、と

少しだけ泣いた
  
 ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私

大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間

なん ....
まっすぐ歩いていくと靴屋さんがあるんだ
途中で絶対に曲がっちゃだめだよ
前だけみて歩くんだ
靴屋さんに着いたらその横の遊歩道にはいる
ここはむかし川だったみたいだね
人がふたりならんだらそれ ....
たったひとつの睡眠を
羊たちと分かちあって眠る
もこもこしてるね
なんて今日は言わない
めえ、と寝言を言っても口をふさがない
数をかぞえない
何も思い出さない
毎日毎日コスプレだ!
どこに行くか・誰と会うか・どんな自分で通すか
簡単なこと

幼稚園ママとしての目立たない格好はどれだ!
公園デビューにふさわしい格好はどれだ!
とりあえずサリーとかを ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
わたしたちは「生きている」
のでは、なく
わたしたちは「生かされている」
のです

と、駅に向かう途中にある
十字架が屋根にのった
幼稚園の
せんせいは、言った

意味はわからなか ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
大海さんのおすすめリスト(218)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深い森- mayaco未詩・独白204-10-30
かたつむり- 暗闇れも ...自由詩1*04-10-30
人質を解放せよ- 紀ノ川つ ...自由詩904-10-30
照れくさい、歩き方- 吉原 麻短歌3*04-10-30
廃墟遊戯- 有邑空玖携帯写真+ ...8*04-10-28
きょうが_いく- 玉兎自由詩1004-10-27
おなかがすいたら- いとう未詩・独白1304-10-26
広がる- 碧姫自由詩604-10-24
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
風を待つ- サカナ自由詩1704-10-20
懐中時計- ワタナベ自由詩13*04-10-19
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
ブラックボックス- ピッピ自由詩1404-10-18
消して- 砂木自由詩13*04-10-18
- 虹村 凌自由詩2*04-10-15
親密なHello- なを自由詩1504-10-12
- 光冨郁也自由詩12*04-10-11
私信- 桜 葉一自由詩304-10-11
マシンガン- バンブー ...自由詩1104-10-10
あのポスト- たりぽん ...自由詩20*04-10-10
黄色い線の内側- チアーヌ自由詩704-10-9
シナ子- 嘉村奈緒自由詩37*04-10-8
もう一度- umineko自由詩1204-10-8
- さち自由詩14*04-10-7
最後のデート- 吉原 麻自由詩7*04-10-7
誓い- たもつ自由詩1804-10-6
コスプレ- チアーヌ自由詩6*04-10-6
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
生かされる、自由- 望月 ゆ ...自由詩204-10-2
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1

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