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   きょうはぼくの誕生日
   62歳になった 年齢はワープする
   きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
   きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
きのうタクシーのおっちゃんが
この世に寝る、働く、食うの他に何があるんだろうねぇ。
と言っていた。
歳を取るごとに
楽しみなんて
無くなってしまうのにねぇ
と。

 ....
深い森に迷い込み
やっと静かな場所を見つける

けれど永遠に私に孤独は訪れない

深い森に入り込むほど
そこはあなたに出会った場所に
似ている

 おなかがすいたらごはんをたべよう↓
 よ              そ
 た              で
 な              も
 か              い
  ....
洗濯を干しているときにパンツが見えないように心を尽くす

掃除をしながらついつい言葉について考えてしまい
「いやらしい」と思う

朝の散歩をするおじいちゃんににこやかに大きな声で挨拶をする
 ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
僕がオモチャの戦車で 戦争ごっこをしてた頃
遠く ベトナムの空で 涙も枯れていた

と歌う真島昌利が俺は好きだ
そしてこのフレーズが好きだ
なので俺はこう書き換えた

僕が分厚いベッドで ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた



本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
王様は爪を研ぐ
家来は昼寝
子供たちは目隠し
数え歌を歌う

王様の爪は三本爪
三つに分かれて何でも殺す
一つは矢に
一つは槍に
残り一つは秘密のナイフ

弱いもの貫き
 ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
国道にはいるまでの
大きなカーブを
みつばちにまたがって
オレンジ色の夕日を背に
はしる

ガソリンの匂いと
飛ばされるビニール
カラフルなベランダ
耳たぶでうなる
かぜのおと
 ....
この原稿を依頼されたときの特集名、
「女を口説く為の詩」でした。
じつはこの、「女を口説く為の詩」ってのが、
すでに口説くという行為から外れてるんですね(爆)。
「女」ではなく、せめて ....
どーん

どーん
私の犬は

どーん
足も太いが
胴も太

それってあたい

どーん

どーん
もうやめます
大海さんの未詩・独白おすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
LET_IT_BE- 天野茂典未詩・独白10*04-11-14
また、なんだか悲しくて書いてみた。- 月山一天未詩・独白7*04-11-14
深い森- mayaco未詩・独白204-10-30
おなかがすいたら- いとう未詩・独白1304-10-26
あなたは私の本心を知っているというのか- 初代ドリ ...未詩・独白16*04-9-23
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
九月十一日_ボストン_快晴(雑考)- 虹村 凌未詩・独白3*04-9-12
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5
立春- 嘉村奈緒未詩・独白38*04-6-28
三千世界の烏を殺し- フユナ未詩・独白14*04-6-18
ジャックナイフ- いとう未詩・独白6*04-6-16
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
ハニーバイクに乗って- 石川未詩・独白904-5-22
詩で女性を口説くためのマーケティング論- いとう未詩・独白17*04-5-11
犬(歌ってみてください)- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-5-11

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