すべてのおすすめ
今年初めての茄子が採れたので
お義父さんが好きだった
茄子味噌炒めを作ってみました

だけど、いつまでも残っています
冷蔵庫には
茄子一本分の茄子味噌炒めが
ぽつん、と

美味しくな ....
 
 
砂漠の真ん中で
公衆電話が鳴り続けている
そんな気がして目が覚める
妻の寝顔がぼんやりと見える
雨が窓を濡らす音が聞こえる
今夜はきっと砂漠でも
雨が降っていることだろう
  ....
携帯電話を略して
ケータイと言う
それでは
携帯という形態だけが
うきぼりになり
電話としての
機能を失っている
たしかに
失っている
電車の中
学校の中
レストランの中
エト ....


日替わりの絵画


ハガキ

ハガキなのだけれど
絵ハガキにはなれなかった
悲しい
ハガキなのだけれど
机の中でうずくまっている
寂しい

誰か ....
ブラックコーヒーもタブレットも
静かな苦み、それこそ初めての煙草の味を
忠実に私に思い起こさせるのに

桜の約束も果たせなかった今年や
蟻の蠢く夏の照りつける道路や
そういう風景は い ....
ドリップしたコーヒーを
疲れた体に
一気に流し込む

深煎りの
深みのある味で
コクがある。

仲直りや
喧嘩や
失恋や
色々ある。

活躍している。
飛躍している。
勉 ....
 
 
空地で少年たちが野球をしていた
打球は大きな弧を描き
空のどこかへと消えて
二度と戻ってくることはなかった
家に帰るとリビングの隅に
ボールが転がっていた
返さなければ、と思い ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
この街の駅前
待ちわび続けた冷たい犬

この街の雑踏
白い杖から遠ざかるハイヒール

この街の店頭
量産型の安い文句

この街の食事
薄い酒で流し込むレトルト


プレートが ....
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う

そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ....
こんな日はいつも雨が降っている

遺影で笑う人を
私はあまりよく知らない

よくある失敗談で
食べてしまうというお焼香
やり方は知っている
でも実践は小学生の時以来だ
少しどきどきし ....
  それっぽい朝に
  それっぽく目覚めた
  鏡に映るのはうんざりするほど
  それっぽい僕だ



  午前はそれっぽい本を読んだ
  正午に池袋へ出て
  君とデートを ....
花の名前を
知らないで愛でている

赤い花
青い花
黄色い花と
色の名前で愛でている

その色だけがすきなのではないけれど
と きいてもいない花にさえ
言い訳しながら

人はす ....
  山道の途中
  荒れた道の真ん中に
  母が落ちていた
  僕はそれをリュックに詰めた



  川に至り
  清水で口を漱いでいると
  父が流れてきた
  僕はそれ ....
 
 
とても柔らかな
パンを焼いていると
わたしの指は
マヨネーズ
できることと
できないことの
 
お風呂場に散らばった
キュウリの抜け殻を
お父さんはまだ
片付けてくれな ....
木村屋のアンパン食べ
町の色は移り変わり
散歩する。
ポールを抱く街路樹

君を呼ぶ声
振り返り
笑顔を見せる
もう泣かないで

北風が吹き
狐の嫁入り
縦に振る頭
輝く光る ....
午前二時の欲望の鱗に覆われた美しい女よ、君の心臓で春の星座が死に夏の星座が生まれる、そのガラスの左足からは無垢な昆虫少年が駆け出す、その眼は夜露に沈めた薔薇のきらめき、その背中の湖畔では恋人たちが火星 .... 風の音
波の音
軋む音
観覧車
まだ動いている
頂点まであと少し
潮風わずか
錆ついて
私はなるだけ真面目でいたいと思っています。
やさしい人に憧れそういう風になりたいとも思っています。
そしてややこしい事はきらいです。

生活に困窮した友人と話していました。
彼はつらいつらい ....
殴ろうとしてあげた右腕をふりおろそうとすると
空気の抵抗にあたるさきからさらさらと砂のようになってかすんでしまった
なくなった利き手に呆然としながら、彼女をみると
殴ろうとしていた先の左 ....
{引用=





生きていくのに必要な
自分の命を数えたら、わからない
人に「1」だと教わっても
まだ、わからない
とても汚くつかってしまう


生きていくのに必要な
人 ....
 食虫植物ズというノイズバンドでいつも弦の足りていないギターに傷を付けたり付けられたりしていた彼女が今日のライブ中に死んだ。おれは隣で彼女が書いた「子宮なんかいらない」という歌を叫びながらベースアンプ .... 箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
スライドする「時」にも
    リボルブする「空」にも
おかまいなく アベニューの
しらはえに欣喜乱舞する 子雀たち
それは
   (余命を知ってか知らずか)
血の意図を発露するに真剣な
 ....
 紫陽花を食べながら

 あなたを待つ午後

 雨はまだあがらない

 太陽はもう沈まない
粒の中に
粒、ずっと粒
惑星のように
ささやくと
平たくなる
蟹になる
蟹はハサミを見ている
ハサミの向こうに海
海からの風
でもハサミだけ見ている
ハサミに刻まれた
 ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
ドイツ語で
石段を数える
男の子
かわいい

カエデの薫る風
洗濯物は乾き
インクは倒れ
一面真っ黒になる

おべっかつかう
母親
なにもしない
父親
明け方の境界線の一歩向こう
刈られていく夜の茂みに紛れて
朝はすぐそこまで来ている
私は息を潜めて眠る狩人
獲物の吐息を敏感に察知して
眉間に弾を撃ち込むのだ
勝ち取った朝を祝い
歓喜の ....
  
 
飛行機雲がかかっている
港湾事務所のひび割れた窓の外に
海はすでに手続きを済ませ
気体との区別を曖昧にし始めている
偶然という言葉だけでは
もう生きていけない
 
 
  ....
塩崎みあきさんの自由詩おすすめリスト(201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
茄子味噌炒め- 小原あき自由詩12*11-6-24
コール- たもつ自由詩311-6-24
ケータイのけいたい- 中川達矢自由詩6*11-6-23
物の印象。- 吉澤 未 ...自由詩211-6-23
香りの住処- 自由詩2*11-6-20
コーヒー- ペポパン ...自由詩3*11-6-20
空地- たもつ自由詩811-6-20
たどたどしい進法の季節、かさばる目覚めに血を掻いたなにか- ホロウ・ ...自由詩3*11-6-20
[センター街で君と飲んだ日]- 東雲 李 ...自由詩1*11-6-19
世界は眠りから始まった- 朧月自由詩311-6-19
あなたが生まれた時、あなたは泣いて、周りの人は笑っていたでし ...- 村上 和自由詩711-6-18
それっぽい一日- 草野春心自由詩4+*11-6-18
誠実の花- 朧月自由詩211-6-18
山道- 草野春心自由詩311-6-17
マヨネーズ- たもつ自由詩311-6-15
あんぱん- ペポパン ...自由詩3*11-6-14
自動記述- ぎよ自由詩411-6-14
海が在るどこか- 秋也自由詩411-6-14
死ねばいいんだよ- トキハ  ...自由詩9*11-6-13
うん__- 遙洋自由詩6*11-6-12
星の家族- 石田 圭 ...自由詩1811-6-12
木魚屋- 魚屋スイ ...自由詩9*11-6-12
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩22*11-6-11
眼のない猫(九)- 信天翁自由詩111-6-10
fiction- 投稿者自由詩311-6-9
鮮魚コーナーにワタリガニが並んでいた- たもつ自由詩711-6-7
夕暮れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*11-6-6
フンダート- ペポパン ...自由詩3*11-6-5
- 寝坊ぎぶ ...自由詩5*11-6-5
飛行機雲- たもつ自由詩2*11-6-2

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