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私がタンカーを見ているのだ 私の
目の前には 海原がそそり立ち
桜の 老木の 肌も露わ
ひび割れた匙で抉ると嗚咽が漏れだす
轟音はずっと工場から
朝と夕 右の煙突を光が射抜いたあた ....
灰色の風が
冷え込んだ甘い匂いに吸われてしまう
電車の窓ガラスも
街路樹を伝う宵闇も
一本の薄いストロークにのって
色落ちしてゆく

弓のぼやけた冠を
空におくり

人びとは門を閉 ....
畦道にむかう足は
ゴワゴワと、カエルのように
ないて、河川敷に沿って走る
白い、マーチを追い越して

目と、髪が戯れている先の
先まで進み、カラスか
はたまた違う鳥か
とらえて、はなし ....
ぼんたん飴をすりつぶしたように
雲がうじゃうじゃ

あとは青
みんなみんな神宮橋を渡る

横から波と風、羽、工場からのガス
大きな風車がいくつもいくつも見える

車はまっすぐに走れ
 ....
山人さんのしべさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
212- しべ自由詩512-4-21
甘柿- しべ自由詩510-12-19
あわ- しべ自由詩410-11-15
ハンドル- しべ自由詩510-10-27

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