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腐った樹木に自転車が腰掛けていた
秋の日差しは柔らかく土を暖めている
君の空には手が届かない
遠くに踏み切りの音が響いては、消えていく
その旅に置き去りにさ ....
生きている人がおそろしい匂いを放っている
動物のようなクラクション
雑多な陽射しが交差しながら
肌や、路地や、建物や、自転車や、青い看板やら、を焦がす
おそろしい匂 ....
波が打ち寄せる
冬の海岸では、夏の抜け殻が永遠のようだ
水平線の彼方に摩天楼が広がる
闇夜を切り裂くネオンの宝石箱だ
名も知らぬ一輪の花に
そよ風が吹いている
揺れるその余韻に ....