すべてのおすすめ
{引用=
いつの日か、還る頃合いを待っていた
ひとけのない停留所に 雨が、降っていた
行き先のないバスに、
いつもの場所で、ブザーを押さずに、
しらない土地へ、行ってみようと
....
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で
時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。
そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に
揺れる視界に
方向感覚 ....
波がそよいで
靴底に、沁みる
遠い水を{ルビ浚=さら}い
海が伝う。
{引用=あの日}
そっと {ルビ掬=すく}い
手の内にきえる
一瞬、少 ....