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玉葱を
両手の平に包み込む
しばらくして
光が洩れ
一瞬煙が立つ
永い時間が経ったのだ
うたた寝でそんな夢を見た
そんな風にして待っていればいいのかな
と思った
鳥の形の窓の向こうに
冷たい雨を含んだ雲が
垂れ籠める空
とおくに
黒点のように
鳥が数羽舞っている
ねじが壊れたオルゴールの
メロディーを忘れた曲が鳴っている
顔がない写真の ....
孤独になりたいという
私の第六の人格
バーコードと
樹木と
宇宙を映し出す目
∞
泣き出しそうな
青灰色の空に
不在の鳥の
鳴き声の残響
黒いセロファン
カミソリ ....