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おもいうかべる
予感をくすねて
疲れたようにたおれる
肌のあかり 縛られたままで
暗い食事の時間を知る
軽くみすえる
秒針と影の空気
まっすぐに近づくほど信じられる
....
ゆるいカーブが続いている
道はある 車の下
色はない
いろは なんのいろもない 四十分間だ
見ている 鳥 これは川だが
名前は黒川
橋をわたる
家にはいつも居ない ....
里におりて
息を吸ったひとの
肌はかなしい
湖の色に似て
過ぎぬ霧
のように
◆
いつもと同じ
列をつくり
くらべていた
魚の
まなざしを含めて
◆
....
さっき屋上にいくって
めがねのおじさんが言っていたからです
「お宅の留守に 何だか知らないが
一匹入っていきましたよ」
主人(照れて)「いや、それはもう」
妻(ほほを染めて)「ええ」
....