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意味はきらきらふる星だし
正しさはもえる草原で
寝息は世界のかぜ薬
あなたの頬がやわらかいうちに
知ってほしいことがたくさんあるけれども
なにひとつ教えられることがない
だからいつ ....
夜で、道は乾いている。
わたしたちは不足のないつめたさを、それでもまだ足りないと言いながら
物語を探している
足のない椅子とか、
黒鍵だけのピアノとか
白鳥の子でも、アヒルの子でもない、 ....
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて ....
ことばはとめどなく産まれるけれど
ひとつもどこにもとどかない
やわらかい壁がゆれる
わたしがあなたのそばに落ちるとき
きっとひとつも言葉をもたないで
まばたきだけでやりあうような
....
いつまでも覚えている青さを縫って、
(勝手に)、
勝手に生きている、
終わらせない(終わらない)
自由を、(不自由を)
はしりまわって、はしりまわって手に入れて
おいで、と言ってく ....
嘘のない道をあるくと
からだが黒ずんでたまらない
空き缶を選別する女たちに二千円をくれてやる
銀色を左へ曲がると
すぐに目的地だ
つたの洋館も
給水塔も
とうになくなってしまった ....
百年が 終わり
つめたい百年が来た
つめたい百年が終わると
もっとつめたい百年が来た
もっとつめたい百年が終わると
もっともっとつめたい百年が来て
もっともっとつめたい百年が終わると
....
後ろ手におさえたのが
白鍵だったのか黒鍵だったのか
耳のわるいわたしにはわかりません
あなたの指がおもいのほか熱く
おもいのほかふるえていたことしか
頭のわるいわたしには
わからな ....
風呂場のタイルの絶望が
部屋の柱のさびしさが
寝息にしめる秒針が
角で拾った意味たちが
そこら中で
縮こまる
息をひそめる
死のうとしている
涙のかわりに
泡で濡れてる
のびたりちぢんだりする時間のなかで
きれいにした足をそろえて泣いている
破綻した物語を
書き続ける
老人のようなきもちで
いろいろな世界とちがって
あれはゆれない
やわらかいものを
固いもので包んで
自分から傷ついているような
いたいたしさだ
そういうものを
いくらゆらそうとしても
赤々しく
....
鳴るように
色付いて
はばたくように
ふれあう
それは
ひどく
不器用な鳥たちが
抱きあい
落下する 夕暮れ
谷底に
毛布を敷いて
300日まえの
ことばを聞いている
気の遠くなる
甘やかさのなかで
遺書のような
うたを編んだ
とくべつかたい
ピスタチオのからは
男の子に剥いてもらうべき
力みながらも丁寧な
あかく膨張する指さき
そんなふうに
やわらかい衣服もおんなじように
色っぽく剥けばいいって思って ....
24歳になって、ええと、17日、が経ちました
世界に参加しはじめてからは、ええと6年と5ヶ月目です(いまかぞえた)
わたしのなかに16歳と、7歳と、24歳と、42歳がいます。
女なら ....
久しぶりの雨が、何粒も何粒も、朝から夜中のいままで、つめたく道路をぬらしている。照らされるアスファルト。フィンガーチョコレートの包み紙によく似ている。静かで、しわくちゃで、でもしっかりと厚みのある。吹 ....
こちらへ住むようになって8ヵ月が経った、といえば、もう慣れて当たりまえだという頃だけれど、しかし昨年の9月頃まではまだここと、実家とを行き来していたから、じっさいに腰を落ち着けてからはやっと、3, ....
おとといの晩、列車をのりついで、姉がこちらへ来た。
電話が来たのが六時半で、その四時間あまりあとに明石のコンビニエンスストアで発見したとき、姉はおそらくいそがしく泣いたり、笑ったり、落ち込んだり ....
多くのひとがそうであるように、わたしも、約束をするときには、必ずそれを守ろうと思いながらする。約束、あるいは契約。鉢植えひとつ世話できず、いまだに自分の身体も精神ももてあましているわたしが。
わ ....
あれ以来
すっかりしなびた果実に
水をやりつづけて
きみの指は
完ぺきにふやけてしまった
(夜よ
やさしさは
こんなにも目に見えるのに)
きみは
まだ自分が
強い人間な ....
冬瓜を煮る。すこし青臭い匂いが指に残っている。
夕方、ディスカウントショップへ行ってハロウィンの玩具をいくつか買って、夫と落ち合って帰ってきた。途中、tooth tooth へ寄ってケーキを二つ ....
よるの
うろこぐもみて
あるいてると
およいでる
生きたい
と
おもいながら
生きていける
ようになるのは
いつだろう
この夜はあかるすぎる
きみが上手に眠るには
だからぼくは
月も星も
希望もしまってしまおう
明日も
あさっても
きみのみえないところへ
しまってしまおう
ティッシュペーパーに百円ショップのサインペンで絵を書いていたよね。いちばん毒々しい色合いになるからって。僕は意味がわからなかったけど、なんとなくかなしい感じにえがかれるティッシュペーパー嫌いじゃな ....
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ ....
はなもとあおさんのはるなさんおすすめリスト
(25)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
寝がえり
-
はるな
自由詩
19+
18-3-22
引力
-
はるな
自由詩
5
14-11-24
満足
-
はるな
散文(批評 ...
5
14-4-23
まばたき
-
はるな
自由詩
9
13-7-19
窒息
-
はるな
自由詩
4
13-6-29
道路
-
はるな
自由詩
6
13-6-15
あたらしい百年
-
はるな
自由詩
6
13-5-18
ピアノ
-
はるな
自由詩
6
13-4-29
泡で濡れてる
-
はるな
自由詩
3
13-1-7
そろえて
-
はるな
自由詩
5
12-9-13
ゆれない
-
はるな
自由詩
2
12-9-13
(____________)
-
はるな
自由詩
6
12-8-10
谷底
-
はるな
自由詩
8
12-7-27
ナッツ・ケーキ
-
はるな
自由詩
8
12-7-16
6歳
-
はるな
散文(批評 ...
2
12-3-16
雨のこととチョコレートのこと
-
はるな
散文(批評 ...
4
12-1-20
日記(/0115)
-
はるな
散文(批評 ...
4
12-1-16
おとといのこと
-
はるな
散文(批評 ...
5
12-1-10
10-31
-
はるな
散文(批評 ...
2
11-11-20
夜の実
-
はるな
自由詩
6
11-10-26
すること、しないのこと
-
はるな
散文(批評 ...
4
11-10-25
うろこ雲
-
はるな
自由詩
2
11-9-16
この夜は
-
はるな
自由詩
10
11-8-24
つたの洋館
-
はるな
自由詩
7
11-8-17
嘔吐
-
はるな
自由詩
8
11-8-8
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