すべてのおすすめ
今日もまたキミとつなぐ手 昨日とは違ううるおい指のからまり
森の奥 お月さまだけ聴いている 貝をあわせるキミとの唄を
忘れたよ 花を散らせたその罪も キミの瞳の星が許した
「お腹の中 ....
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と
君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず
ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる
水溜りにかがんだ君のう ....
{引用=
せかいから見つからないよう息をして、(あなたがほしい)(あなたになりたい)
神様が恵んでくれたO2を奪い合ってもえてるぼくら。
すぐ傍でかれらが笑っていることと ....
ここは雲の真底すずしい風が吹くじきに全てが雪崩れ落ちて来る
夕映えのお天気雨が東方の空高く架けた主虹副虹
緑から朱へまた赤からまた青へ 光と水のクロマトグラフィー
美しい挿絵のゲーテ ....
大鳥居前から右手 銃にして ハネムーン行きジェットひと撃ち
赤赤と大空染めた鶴の羽 {注機長=やっぱり城達也さん。伊武さんも良かったけれどね}とともに星に溶けゆく
シアワセと名付け ....
泥棒はダメよとママは言うけれど 盗みたくなる あの子の小鳥
十六夜にはじめて咲いた花一輪 露光るうちひといきに盗る
盗まれたのはその唇か さびしげな目に誘われた俺のハートか
身代を盗 ....
ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で
衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ
気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない
やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる
ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
屠殺場の露が光を求めても闇へと落とす太陽の塔
丸眼鏡 カーキ色した執事たち 乙女の道でお出迎えする
ミキサーに入れた私のほうるもん どうぞ召しませお客様方
帰る度 花がふえてるこの家に 娘はいない(むすめはいない)
あのひとのことのはひとつひとつにもあのひとがゐてわれをまどはす
***
からっぽであるということ殻ですらないということそれでも私
眠れないまま待っている夜明け前祟るってえならとっとと ....
つけたゆびのあとはうすあお桃いろはなほの不在をつらぬき通し
おだやかな寝息はうみをつれもどしくち元にふるいはなをかざる
つぼみさへかたく締まつてゆめを見る足音とほくはるは逃 ....
すこやかな寝息としろくなめらかな腕 みだれうつぼくの欲求
水を抱くように おもいだしている 髪の毛 指先 かさなるため息