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北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって
少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち
宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
たゆたゆと零れおちゆく蒼いとき つめに絡ませ朝をむかえる
すべりおちのたうちまわる欲情を 涙のようにみちびく指さき
肌を知りささやきを知り朝を知り 自分の皮膚の分厚さを知る
壁面に進めば夜へ変わりゆく空へとゆがむ空へとうたう
黒い羽散らして立ちし膝裏にまごうことなきまがいもの降る
道を梳き川はゆうるり冷えてゆく午後の陽の ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない
やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる
ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
屠殺場の露が光を求めても闇へと落とす太陽の塔
丸眼鏡 カーキ色した執事たち 乙女の道でお出迎えする
ミキサーに入れた私のほうるもん どうぞ召しませお客様方
さよならと つぶやく君の 背中だけ 目で追い掛ける 春の夕暮れ
先生の 正しい言葉 毒づいて 今日は悪魔に 心売りに行く
放課後の 君の耳を 塞いだら 愛してるって 言える気がする
....
{引用=
きみの吸う 酸素にさえも憎しみを 覚えた朝に鍵をかけます。
珈琲と本と煙草とキスだけで 育ててあげる。( it's happiness .)
純情がいない世界は ....
どこにでも 君のあとが のこるのに 僕たちの夜は どこにも もうない
蛍光灯にむらがるちょうのりんぷんをあつめて宙をとぼうとしている
青い夜 赤い欲求 白い汗 真っ黒い僕 透明な君
つつじから蜜を吸いとる口元が こぼれるようにあまく光った
胸もとはこぼれる花弁の花水木 火照る頬には蝶々が咲く
風が光れば花たちは咲き笑い きみが笑えば空が高まる
日ごと濃くなる ....
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」
無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない
ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る
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