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たゆたゆと零れおちゆく蒼いとき つめに絡ませ朝をむかえる
すべりおちのたうちまわる欲情を 涙のようにみちびく指さき
肌を知りささやきを知り朝を知り 自分の皮膚の分厚さを知る
どこにでも 君のあとが のこるのに 僕たちの夜は どこにも もうない
蛍光灯にむらがるちょうのりんぷんをあつめて宙をとぼうとしている
青い夜 赤い欲求 白い汗 真っ黒い僕 透明な君
つつじから蜜を吸いとる口元が こぼれるようにあまく光った
胸もとはこぼれる花弁の花水木 火照る頬には蝶々が咲く
風が光れば花たちは咲き笑い きみが笑えば空が高まる
日ごと濃くなる ....