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適当な星をみっつ選んで
「あれが冬の大三角形だよ」

今では星の名前なんて忘れてしまった。
膨大な量の勝手な名前をつけて神様きどり。
適当に繋げることで好き勝手な形を描いている。
小さい頃 ....
それは黄昏れ時の一室                 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い                  からまった
それは黄昏れ時の一室                 ふたり の ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた

反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた

「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている

「未来」は老眼鏡をずらして ....
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話

あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ....
その街は静かになりました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
なのに彼らは恐れていました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
 ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう

勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても

それ ....
そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている

不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
 ....
あなたは一輪の花をもってわたしのもとへとあらわれました

あなたは一輪の花をもってわたしに別れを告げました

わたしはまた新しい花瓶にその二輪の花を共に活けるでしょう

そして同じように水 ....
{引用=きみは涙腺を狙っているのかい?
それとも胸の奥を爆発させようとでも?
いずれにしろ致命傷は免れるだろう
僕を本当に殺したいのであれば}

ある時から、
脳を押しのけて頭蓋骨の中に
 ....
きみ達白紙の本を熱心に読みといている
あなた壮大なバグの中に隠れている
わたし達名前をつけられた幻
わたし達真実めいた嘘

きみ達音楽めいた音、楽器のような木材
あなた指揮棒を探している
 ....
君は僕に喉が渇いているのか、と聞いた。
乾いている、と応えると
君は持っていた一杯の水を
砂の上へとすべて零した。
形を崩して落ちてゆく様を綺麗だと思った。
潤っていく砂はまるでそこだけ生ま ....
与えていたものが奪わざるを得なくなった時
疲れきった略奪者は晴れ空の下で力無くしなだれる

奪われたものは声高に嘆き
足並みの揃わぬ涙は花を咲かすほどでもなく
今では何を望んでいたのかもわか ....
白い壁を見よ

神秘のベールを纏う白い肌の君よ
徐々にはだけてゆく官能を追う
我らすべて君の虜、白い肌を這う尺取虫
全貌を望み君の乳房で眠る、あるいは
君に裏切られたものは落下して大地に横 ....
いま僕が噛んでいるガムの味を君に伝えようとしても、到底無理なこと。

伝えよう、伝えようとしているうちに味がなくなってしまう。
吐き出すところも似てる。
消化に悪いところも。
チョコと一緒に ....
その日、誰かの足の裏を見つけた
それは画家の自画像のように剥き出しで
裸足であることがこんなにも美しいという衝動
初めて僕の中に生まれたのかもしれない
それは、離れない

空気が重なった力 ....
間もなく熱情は冬の下に眠る
鈍る空気の衣に袖を通し
理由のない予感に胸骨は青々と
眼の奥の恥ずかしがりやは瑪瑙、震える

背中の闇に呼ばれてる
(または夢、幾層もの熱が見る)
ひとつ節の ....
今日の夕食は、牛のステーキだった
レアにしろ、ミディアムにしろ
それはもう食べ物にしか見えなかった
それはほんの少し、葡萄畑の匂いがした
僕達は一瞬だけ、目一杯の緑
風を感じてしまったのだ
 ....
鳥が惜し気もなく近づいてくるのは

私達の間に窓があるからだろう

だから私は捕まえて、檻に入れる

柵の隙間から指を差し伸べ

初めてその声を耳にする

それがなんて悲しかったこ ....
その少年は風船を手に降り立った

そして私にひとつの物語を説いて口に指をさした

それは私のようであり、また別の誰かの事のようだった

少年は無垢な笑顔とは裏腹に私と目を合わそうとしなかっ ....
夜の孤独は鳥を人へと戻す
しかし月の光糸は四肢を奪い
湖上の波紋で輪を描く
許されたのは踊ること

太陽の下では人であることをひた隠し
言葉も忘れ 悲鳴は呼吸よりもその姿を潜め
矢が貫こ ....
ある葬儀の前に、
友人と珈琲を飲みに行く。

こんな機会というのもなんだが、
久しぶりの再会で
互いの変わりようについて話をする。

あいつは煙草と一緒にサックスもやめたそうだ。
俺は ....
坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブランコのあるLEMONが見えてくる
手前の鞄屋のおばさんに声の要らない挨拶をして
少し早い時期に紅 ....
いつも真顔の青年が
たまには冗談を言ったっていいだろう
でも時としてそれは本気だったりするんだ
どんな冗談も起こしてしまえばそれは事実
なんか面白いことを言ってやろう
信じているならばそれさ ....
じゃあさ、とりあえずこの山を登ってから死のう
それで頂上に着いたら生きてよかったって一度だけ死のう
蔑んだり後悔したなら、それらのピリオドとなって死のう
じゃあさ、朝日が映っちまった瞳の中で死の ....
じゃあさ、とりあえず岩を割ってここから生まれよう
それで丘を目指して、そこで何度も何度も生まれよう
泣いたり笑ったりしてその言葉の隙間から生まれよう
じゃあさ、夜を喰っちまってお腹の中から生まれ ....
{引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}

親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
椅子ひとつ文句をつける君の横で 黙って揺れる二足の私 ひかりの反射を免れて曇り空の跡
つめたい水を浴びて閉じてゆく肌と
つめたい川に隔てられた母子
幾度も破かれては繰り返す眠りのうちに
再生されてゆく喉

結末の骨より吹きすさぶ逃げる月の速度 ....
かげろうの人、その人は
ある日には草原で笛を吹く羊飼いだった
ある日には西の国の白髭の王様だった

かげろうの人、その人は
ある日には一日じゅう涙を流す未亡人だった
ある日には一日じゅう戯 ....
高梁サトルさんの瑠王さんおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の消えゆく朝より- 瑠王自由詩2*10-4-3
金色のドアノブ、誰かがワルツを- 瑠王自由詩14*10-4-1
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
退屈- 瑠王自由詩8*10-3-29
未完成な林檎- 瑠王自由詩4*10-3-29
避雷針の街- 瑠王自由詩4*10-3-26
悪意- 瑠王自由詩6*10-3-26
ありったけの花束を- 瑠王自由詩9*10-3-20
ambivalence- 瑠王携帯写真+ ...4*10-3-18
太陰潮- 瑠王自由詩6*10-3-16
わたし達- 瑠王自由詩3*10-3-15
そして君から九番目の詩- 瑠王自由詩5*10-3-12
who's_gonna_love_me_most?- 瑠王携帯写真+ ...5*10-3-11
白い壁を見よ- 瑠王自由詩5*10-3-8
スペアミント- 瑠王自由詩5*10-3-8
重なった力の上を連続してゆく- 瑠王自由詩6*10-3-5
間もなく熱情は冬の下に眠る- 瑠王自由詩4*10-3-4
食卓で泣いた日- 瑠王自由詩12*10-3-2
ある窓辺- 瑠王自由詩1*10-3-2
風船の少年- 瑠王自由詩4*10-3-1
湖上- 瑠王自由詩2*10-3-1
気晴らしのための下絵(4_゛詩人゛- 瑠王自由詩8*10-2-27
マロニエ通りを歩いた頃- 瑠王自由詩7*10-2-25
気晴らしのための下絵(3__゛Banksy゛- 瑠王自由詩4*10-2-23
気晴らしのための下絵(2- 瑠王自由詩3*10-2-22
気晴らしのための下絵(1- 瑠王自由詩1*10-2-22
本当のことを知りたい- 瑠王自由詩12*10-2-18
Kaleidoscope,_Jazz_Chair- 瑠王短歌4*10-2-16
逃げる月の速度- 瑠王自由詩7*10-2-16
かげろうの人- 瑠王自由詩3*10-2-12

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