すべてのおすすめ
帰路暮れて揺れる電車は音穿つ(で、あったなら)(で、なかったら)
ミルクティー恋人たちがこぼすから空は蕩けて星空になる
夕焼けの残滓に向かう農夫いて暗き川原に燃やす唄声
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春雨に煙り見果てぬバベルの樹の根元の茸か{ルビ業平橋=なりひらばし}駅
「日いずる」国まで来ては魂の香料探すか 雷門
浅草で吉野家入りLunaSeaが小雨まじりにしみる街の灯
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{引用=
「まっ黒な」セーラー脱いでメイクしたピアスもあけた(東京)へ行く
春の風強すぎるけどもう飛ぶの夢の翼が消えないうちに
伸びた髪亡き私への手向けです「来た・見た・ ....
春めくね君の瞳のモンブラン弥生の日差し甘酸っぱい
駅染める弥生の西日切り取って胸へとしまう兄と妹
また明日また明日へと環はめぐり環は環をめぐりまた会う日まで
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日(休日出勤)
日曜日「宴のあと」の風沁みて いて座の子らがゼロを吸う街
月(週休)
月曜日一人ぼっちのアイドルで『ありあまる富』口ずさむ丘
火
今朝も ....
一周忌の夜ぽっかりと寝ころんで二階から漏れるママス&パパス
今夜また探り弾けない{ルビ前奏曲=プレリュード}ifという名の銀色の河
振り向けば買い物地獄の灯は遠く涼しい枯野 ....
○ 一羽来て日輪背負いカラス鳴く冬枯れの土手に小用足すとき
○ 風となり枯野駆け往く自転車は赤子の瞳に何を残して
○ オルガンを枯野一面響かせて陽は寒風に反比例して
○ ....