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姉さんが嫁ぐ日
外は真っ白な雪景色
綺麗な白無垢姿は
雪の中に輪郭を溶かし
唇にひいた
紅の色だけが際立っていた
姉さん
私の憧れの姉さん
なぜ悲しそうなの?
雪を被った椿に
....
おっちょこちょいのあたしは―
道を歩けばつまずいて、
待ち合わせは早すぎて、
座れば荷物を置き忘れ、
いっしょにいる彼に、謝ってばかりだった。
何度 ....
星が流れる夜明け前
二人は無口になって
遥かな水平線みつめてた
流星尾を引いて空を行く
永遠を信じてここまで来たけれど
夜明けのファンタジア
教えておくれ
二人の夜はいつ明ける
海 ....
心に空いた穴を 埋めるように
空を見上げて 唇を突き出した
凍りそうな蒼を垂らして
震えながら 私の唇を掠める
冷たい あなた
酸素を求めて 口を開けば
柔らかに 咥内を舐 ....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ
おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ
おどけた ....
いつもにこにこしてるから
すきになった
わたしのことすきなの
ばればれだから
すきになった
冬は夜がいいね
とあなたは言う
月へのいっぽんみちを
手を繋いでてしてし歩く
町で ....
川辺に馬や羊を連れて
陽射しを浴びながら振り返ると
見渡す限りの豊かな草原の海
この地平線の遥か向うのずぅっと遠く
微かに白く朧気に見える
万年雪に包まれてそびえ立つあの峰は
草も ....
あなたがあたしの
ほっぺたかくちびるを
だまってさわるのは合図
あなたがあたしの
ふくらみやへこみを
さすさすするのは合図
あなたがあたしの
顔のとても近くで
ねたふりをするの ....
明日
急に友達で
無くなるくらいなら
また明日って
交わした最後に
次は僕だと教えてほしい
誰かが
....
どうか攫ってどこへでも連れて行って
まるで恋にでも落ちたかのように
二人惹かれ合って
あなたに降る不幸を全て拭う
大きな木になりたい
あなたに降る幸福を木漏れ日に変える
大きな木になり ....
雨の日になると
サキちゃんはきまって
サカカサコウモリを作った
真っ黄色い
ちっさな
雨傘を
振り上げて
膜の裏返った
サカカサコウモリを作った
僕は ....
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