心が何かに落ち込んで
どうしようもなく〜
いっぱいいっぱいなときは…

そこから抜け出るために〜

心のどこかの隙間を求めて〜焦り、

さらに…
追い込まれていくのでしょう。
 ....
{ルビ辛夷=コブシ}の白い花が
ほころんでいました
図書館の前の小さな広場に
冬の終わりを 告げるように

けしてそれは、桜のように
春の訪れのあでやかさなどでなく、
可憐な細い花弁 ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
とあるマスターはこう言った
「一時の情に流されてはいけないよ」
と 熟練の笑みを浮かべながら言っていた



手元には注いだばかりの冷えたグラス
何度目かのおかわりすら忘れれば
カチリ ....
ぼくらは海岸沿いのバーで飲んでいる

昼間から飲めるような身分なのは

ぼくらが考えることを仕事にしているからだ

海岸のひかりのなかに

いつもの女の子があらわれる

彼女は母親 ....
今夜は約束があるからと家をでて

春の夕闇の風をきる

自転車をたいせつに停め

茶のジャンパーのポッケに両手を入れ

小料理屋にはいらんとする六十がらみの男

そんな男においらは ....
入賞で喜んだり

銅で喜んだり

勝負も結果も

一位いがい意味はないというのに

服装がどうだとか

品行がどうだとか

じぶんで選んだ政党を

すぐに応援しなくなったり ....
ストレートなんか

この世にあるんかな

比較的、

ストレートなだけとちがうんかな

比較的ストレートに

いかんことのほうが増えてきたわ


感情をコントロールせな

 ....
くちにだせない
気持ちは
胸に抱いたまま
Moonlight Express

埋めてしまおう、
柔らかな後悔の穴へ
人が静寂の月に行きたがるのは、そのため
そこまでいけば、小さな ....
 そもそもギャル男って呼ばれんのが好きじゃねーんだぁー。なんかギャル男って響きがギャルありきみたいじゃね?
 つーかギャルっつーか、カノジョとか元カノとかー、あいつ等見てっとー、逆にー、俺等ありきのギ ....
花を買う悲しみ

ガーデンハウスにたち寄ると

いつも悲しみにおそわれるのだ

花、

ひとつの記号だ

花を渡す、花を育てる、

花を貰う、花を頼まれる、

花を買う、

ぼくらが花を行為とするとき ....
星が散らばっている

日中の空虚な明るさが

夜空の星々に統治されている

瓦礫いがい見当たらなかった

それでも人間たちの立てる煙りが

そこかしこからすうっと上がっている

 ....
枯れるほど、流した涙。

そのはずなのに、何でまた流れるの。

なみだ。

僕の血や、体液や、その他液体が、

まだまだ、枯らさないって。

文句云ってるのかな。

忘れたと思 ....
制御をうしなって

ピンクの火しぶきをあげながら

つまらないミサイルが

地を這うようにかけていった


ひとはなにを受け入れ

なにを憎めばよいのか

感情はじぶんのなか ....
頬を耳をそようつのは

春の匂いのする

つめたく湿っけた風だった

ここの空から

あそこの空まで

なんの喜怒哀楽もないようだった


遠い灰色のビル

蛍光灯があか ....
恋人よ 
その手のひらでジェット気流に逆らって飛べ

付加逆性の権化である時間を
乗り越える唯ひとつの方法
苦しみも悲しみも
スピードには敵わず
振り落されていく
まぶしい太陽が頭上に ....
あなたの頭蓋骨を、かき抱く
この胸に熱く
柔らかな髪に包まれた後頭骨に
私の上腕骨を回して
冷たい額の向こうの前頭骨に、頬骨を寄せる
あなたが考えていることが、私の心に伝わってくる
 ....
おせば倒れるような 頼りないみどりいろの塀の庭で
それは八重桜のふる夜でした

少年は僕のことを何から何まで言い当ててみせました

彼はきっと
1000年まえに 海原で生き別れになったおと ....
 頭と金が足りない女がいた
 木星に住む男へ会いに
 腹の子を隠して冷凍睡眠機にもぐりこむ

 腹の子の名はフローズン
 木星軌道で育った胎児
 氷漬けの母の生き血を啜る

 フローズ ....
乱心にて。

全て消したくなる

消えたい を乗り越えた後
迫るように訪れる感情。
己を誘う、苦い過去を
美しく灰にしよう、と。

いつまでも。
「スカッとしたい!」

ただそれだけのこと


年上同僚と上司からの絶え間ない
ツートップなセクハラ発言
尻はなでくりまわされ

後輩はクレームばかり持ち帰るから
年々増えていくお ....
踊るように、街を歩くひとがいた。 
両手首に輪を嵌めた、杖をつきながら。 

僕の肩越しに密かな風をきり 
横切った、彼の背中はおそらく求めていない  
これっぽっちの、同情も。 

不 ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
きみを抱きたい

でもそれはデリケートな問題らしくて

うまくいってない

きみは降水確率0パーセントの晴れの日か

降水確率100パーセントの雨の日にしか出掛けないの


いま ....
いやになっちゃうわ

恋人と別れた後の帰宅途中
立ち寄ったブックストアで買い漁る
ファッション雑誌と少女漫画
恋占いの本だけ
あいだで隠すようにして

花が咲き散らばる
そんな一面な ....
僕の履いてる靴の踵は 
ぽっかり穴が、空いており 

電車待ちのベンチや 
仕事帰りのファミレスで 
片足脱いでは 
いつも小石を、地に落とす。 

給料日が来るたびに 
「今月こそ ....
こんな日にはかぜも湿気てて

死んでるのに

生きてるみたいなお昼まえだ

さとった訳でもないのに

さいきん

胸にくるようなことがなくなった


こんな日にはふゆもほどけて

日だまりの影を送りた ....
日の丸は燃えていた
戦時も戦後も戦前ですら
ふらつく狼煙
靡く先に迷う国旗
ただ
真っ赤に


(神風は讃えるべきものなのか)

 神々しい名の裏
 数え切れない人柱

 ....
あどけない湿度

風ほどけてそぞろに

空では光や影がであっている

来世への階段を幻視する


遠い空に

春に

屹立せよ風

自殺に憧れるその鼻を

岬のむこう ....
未来へつづく愛なんて

ぼくの旅路にはなかったんだ

人生や社会に

なんの影響も及ぼさないところで

ひとの心とあそんでいる

こどもって

どんな大人になりたいんだろう
 ....
オンガシさんのおすすめリスト(94)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紺碧の心- 籠球太郎自由詩110-3-12
辛夷- 月乃助自由詩13*10-3-3
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
バーボンをロックでいただく- 窓枠自由詩8*10-2-24
海岸のひかり(イパネマの娘)- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-24
春の夕闇- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-22
一位いがい意味はない- 吉岡ペペ ...自由詩410-2-22
ストレート- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-22
Moon- 月乃助自由詩14*10-2-22
運命と輪廻- 光井 新自由詩210-2-21
花を買う悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-2-20
星の植民地(井上靖に捧ぐ)- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-14
なみだ。- 狠志自由詩210-2-13
つまらないミサイル- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-12
春の予感- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-12
ジェット気流に逆らって飛べ- 瀬崎 虎 ...自由詩210-2-12
骨まで愛して- 楽恵自由詩16*10-2-11
1000年まえに- 永島大輔自由詩210-2-11
F型観測機は如何にして飛んだか- 影山影司自由詩310-2-10
- Izm自由詩210-2-10
オフィス・チャンピオン- 窓枠自由詩10*10-2-9
踊り歩くひと_- 服部 剛自由詩9*10-2-8
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
きみを抱きたい- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-6
肥えていく私の、ウソとホント- 窓枠自由詩5*10-2-5
穴の空いた靴_- 服部 剛自由詩810-2-4
会いたいよ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7*10-2-3
神風明くる、日の丸は- 窓枠自由詩4*10-2-2
春に屹立せよ風- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-2
未来へつづく愛なんて_WOMEN_AT_THE_SAME- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-2-2

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