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僕はとどまりませんこの場所に
常に風化してさらさらと崩れて行く足元

時間というものが上下にあるいは前後に
はたまた螺旋状にきりきりと流れるものかなんて
ぜんぜん解らないのですから

空 ....
星のながれるよるに静謐のくにへ往ぬるもの達の齢をかぞえる

ささやかにいのちを刻む時計台の街に棲む

難破船はたぶん航海を夢見ながら座礁したままで生きて行く
いつか補修するあてをこころの糧に ....
とんぼは空を飛ぶ

一生懸命羽根をふるわせ
からっぽなからだを浮遊させる

最低限のそらを飛ぶ機能しかもたない
あとは生殖機能と風にのる技術

歌舞管弦がなくとも
やつらは限りなく美 ....
夜の旧山手通り

どこかの大使館の前
キャリーパミュパミュみたいな
自転車少女やハットできどった
ボーイズがとおりすぎる

夜の明治通り

花園神社からさきは闇だ
人種と性のごった ....
僕らは社会の文体を学んで成長してきた
はたまた親の文体に反撥しながらも生きるために
それを受け入れて

今度は自分自身のフォーマットに縛られながら
それとの葛藤にちょっと疲れているのかもしれ ....
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
遠い昔に 悲しみの雨が降っていた

おいらは腹ペコの犬

遠い昔に捨てられた

あのいたいけないブチの仔犬が俺さ

母も知らず愛という言葉さえも憎んでいた

ただ雨に打たれてい ....
作っても作っても作れない

愛しても愛しても愛せない

中途半端な極道は哭くことさえ許されていない

言葉だけがすくいだった

孤独の淵から這い上がる力をくれたんだ

遠くにある星 ....
マリアは涙を流している
階級のなみだ
金属製の胸には革命の歯車が
コチコチと廻る

フリッツラングの見たニューヨークは
セピア色の未来

摩天楼には愚かな文明がのさばって
素朴な世界 ....
いつも否定論とか肯定論が錯綜する

それって当たりまえかも

でもねいつかはいっぽんにしたいの


ありさんとはちさんだってそれぞれにがんばってる

僕達はいつ

昆虫になれるん ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜

僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた

風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった

ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
 ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう

少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない

でもトークブルースとしては
とても素敵だ

NHKで放映されたドノバンやジョ ....
路地裏の朝顔が綺麗なのは
それに丹精を込めた人の息遣いや想いを
一緒に重ねてしまうから

そういった情緒を
たっぷり吸い込んだ花だから

アパートの洗濯物なんかにそれぞれの家族構成やら
 ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き

はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね

でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね

おかずはいいさはっきり ....
なぎらさんは僕より一個上ででも若者が変革を実感した時代の証言者及び旗手として、悲惨な戦いという名曲のシンガーとしていまだに東京下町のヒーローとして
卵焼き屋さんの息子テリー伊藤さんと並びおっちゃんカ ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
喜びを主体と願いながらせせこましく生きてしまっている

加藤登紀子の72年のライブいまさらにすげー女の代表だって思ったんだが

革マルと民青の両方の姉ちゃんを恋してた頃まだ僕の声は小さかった
 ....
いっぱい有りすぎて涙も出ないのさ
彼女に子供ができてでも僕に仕事が無いこと
あるいは仕事はあってもやつらとうまくやれないこと

詩の題材ならいいが現実は
どこにでも有る歌の通りだ

ぼく ....
美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい

その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか

謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
ともだちの家と二軒ぶんのごみだしたから
朝からくたくただって君が言う

今日はお昼から仕事だって

僕は朝帰ったばかりで残り物でご飯をつくっている

刻んであった大根とキャベツをつかう
 ....
月は夜の命醒めた情熱が空に浮かんでいる

張り出した枝の先に引っかかってなにを思う

そらが墜ちてくるまであそぼうか

朝のひかりを待たずに逝ってしまう
幾千のしじまの響きをたずさえて
 ....
発酵と腐敗は兄弟で
人間生活に有用なものは発酵
有害な場合を腐敗というらしい

母の遺産のふるーい缶詰がある日でてきた
台所のすみで静かに時を過ごして
僕と対面したわけだ

すでに缶は ....
市場の朝は早い
そこには人間の胃袋を満たすという生の根源に直結した欲望の匂いと独特のエネルギーがある

狩人が獲物を担いで去ったあとに残された空間は
歯の抜けた老人の
ように
手持ちぶさたの待ち人顔な ....
ダーウィンはロンドン動物園の小さなジェニーがお気に入り
彼女は言葉を理解しおやつをおねだりし公爵夫人に自分の可愛いドレスを
見せびらかしたり本当に人間の子供のようだった

1832年にビーグル ....
ドクダミ五十号さんの梅昆布茶さんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
2014の残骸- 梅昆布茶自由詩15*14-12-31
星の流れる夜に- 梅昆布茶散文(批評 ...314-12-27
とんぼ- 梅昆布茶自由詩1114-10-30
ストリート- 梅昆布茶自由詩1014-10-30
おでん屋- 梅昆布茶自由詩21+14-7-31
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
遠い昔に聴いた雨の音- 梅昆布茶自由詩413-4-9
自然に- 梅昆布茶自由詩813-4-7
メトロポリス- 梅昆布茶自由詩21*13-3-3
お話し- 梅昆布茶自由詩613-3-3
親父の暇つぶし- 梅昆布茶自由詩1613-2-8
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
ボブ・ディランの肖像- 梅昆布茶自由詩23*13-2-3
路地裏- 梅昆布茶自由詩19+*13-2-2
お弁当ってとっても- 梅昆布茶自由詩2013-1-3
なぎら健壱の時代- 梅昆布茶散文(批評 ...512-12-29
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
半句半日- 梅昆布茶短歌612-12-9
上手くいかないこと- 梅昆布茶自由詩1612-11-9
見分けるちから- 梅昆布茶自由詩2312-11-8
残り物- 梅昆布茶自由詩1712-10-16
鳥獣戯画- 梅昆布茶自由詩1412-10-15
台所のかたすみで- 梅昆布茶自由詩10+12-9-22
市場にて- 梅昆布茶携帯写真+ ...1512-7-10
ダーウィンの愛したオランウータン- 梅昆布茶自由詩1812-5-6

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