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{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
かくすためだけの
キャミソールに飽きて
このごろは いつも
はだかで過ごしている


夏はまだ
わたしの腰の高さで停滞している


午後4時をすぎると
夕凪に 夏がとけてゆく
 ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
ストローの紙袋を
できるだけ遠く
白く、吹いて
氷の空へ飛ばす

コツンとあたった
かすかな点から
ぱきぱき、と
空はひび割れて
肝油ドロップがふりそそぐ
雪乞いの
甘い甘い、 ....
窪ワタルさんの望月 ゆきさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不感症の夜に- 望月 ゆ ...自由詩63+*06-5-17
夕凪にとけてゆく- 望月 ゆ ...自由詩31*05-9-11
透明な宿題- 望月 ゆ ...自由詩65+*05-8-20
肝油ドロップ- 望月 ゆ ...自由詩16*05-1-8

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