すいか
たもつ



僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番硬いところにたどり着く
それは決して核でなく
たいていの場合はつまらない
その外側のただ広がっているところは
もっとつまらないが
僕らの生身はいつもそこにあるのだ




自由詩 すいか Copyright たもつ 2005-08-21 16:17:11
notebook Home 戻る