風呂屋の開店時間まで、風呂屋前の縁台で2人の爺さんが将棋を指す。
ひとりは白髪、ひとりはハゲ頭。
ときどき子供が「将棋教えて!」とやってくる。
爺さんたちは子供のレベルに合わせた詰将棋の問題 ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
きみは暫々それは知ってると言う
きみは暫々これは知ってると言う

きみが博識だということを
ぼくは否定する気はない

でもきみが饒舌に語る話を聞いていると
何か絵画のない額縁だけを聞いて ....
朝日はね
特に良く晴れた日の朝日はね
そりゃあもう別嬪さんで
たったひとりで見ていると
もったいないような
独り占めできてうれしいような
不思議だね おれは
新しい朝と結婚したくなっちま ....
牽かれていく二すじの偏光
孤独な少年の手なぐさみ
自転車にまだ補助輪があったころ
ぼくは愛されていたかしら
いなかったかしら
初夏の予感が初めて来たとき

駅前通りに二匹の妖精 ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない

たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
眠る前に まじないを 眠る前に カフェインを

呟いたとしても まじないを
ごくり と飲んだとしても カフェインを

影響など されない 隙間だらけの 想いまつげ

働き者の蟻さんが入れ ....
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くそったれ と みそっかす


人生の不合理にコトバをあげよう

こんにちは Mr.鼻くそ野郎


そして人生の幸せに涙をあげよう ....
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いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
突風が春の入城を告げ知らせ
冬の残党は最果ての地へと追われて行く
変わることなく季節の車輪は廻る
時のレールを 一方向に

樹木もまだ裸のころ
花よりも先に咲く少女たちは明るい色の服を纏い ....
いいひとは愚痴を言う
隠れて愚痴を言う
それを知る私も
少しはいいひと

いいひとは悲しむ
わるいひとにからまれて
それを知る私も
少しはわるいひと

よのなかというものが
いい ....
ま暗い部屋に時計の音がする

そのどれもが違う音だ

人生のあちこちから音がしている

間に合わないかも知れないけれど

ひとに尽くして生きてゆこう

もっと役に立てるはずだから
 ....
愛、に背を向けていたのに。


不意打ちだった。


雲一つない青空の下で。
所属先は 大地が第一

かかとの磁石が離さない絶対愛

愛されつつも翼を求める可能性

透明 素直に埃を煌かせる 酸素の自由名「空」


居場所は 命の中

生まれた時から 上が ....
ねえ、どうして
すごくすごく体重が
ただ重いだけなのに
デブブブブ
みんなに嫌われるのだろう

ねえ、せめて
夢で痩せたいと願う
夜に限って
寝る前に
デブブブブ
ラーメン食べち ....
  夕方の台所で
  君を抱きしめた
  つらいことが沢山あったし
  他にどうしようも無くて



  火にかけたアルミ鍋から
  醤油の優しい匂いがただよい
  嗅ぎなれ ....
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こんな記事を新聞で読んだ

アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
 しかし、啓示を受けたのだ。山の彼方へ行くように。地平線へ。





俺という人嫌いは
背中にうっすらとした毛が生え
頭部には後光が輝くよう
髪が一部欠落している。

歩き出し ....
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....


必要と頷いても
近くにあっては困るらしい

それは遠くにあって
必要なときにだけお世話になる

ありがとうございました

添えたお礼と深く折り曲げた腰を上げてしまえば
あと ....
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人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
{画像=120316123953.png}

月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに

 ....
衰弱した 花に 無数の歌声が

生かされた 僕は 君に 何度でも

導かれた 息をのむ 一瞬に

君は海 ぼくは ただ溺れている



喜びに 射抜かれて

解放への 糸口 ....
闇夜の風景の中
自分が生まれて初めて見た月光は
生家の隣の空き地に聳える
土手の上の屋敷の樹々
梢の葉の茂る隙間から
サーチライトのように照らされた
幼い自分の心臓を鷲掴みにす ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた

冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの

遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
突然見舞われる不幸は
偉そうなご高説によるものではなく
リアルな現実でしかない。
直面する哀しみは
勿体ぶった芸術作品の中にあるのではなく
喪失したという現実の中にある。
今見ることの ....
あなたは

僕の影を見つけてくれた



重なる痛みは



愛おしくて

切なくて

優しくて





この気持ちも

明日には

はぐれてしまうん ....
本日も 大事な大事な 面接日 ひとまず気合を 入れようと スーツ姿で 笛太鼓 したかったけど スタジオが 今日は午後から 営業で 仕方がないから イメトレで チーヒャイヒャイトロ テンスケテン 心を鎮 .... 黒いアスファルト

赤と白

テールランプとヘッドライト

淋しい魚はどこにいる

愛しいあの娘はどこにいる

あなたのメルヘン雨に濡れてる

夜は暗いよ朝が辛いや


 ....
雲には雲の消長あれど
もとよりその場に出でくるものにて
専らおのれより動くことなし
ゆえにいま雲の目の前を動きゆくは雲のゆくにあらずして
空のゆくなり

{ルビ陸板=プレート}上に我らと我 ....
田園さんのおすすめリスト(291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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くそったれ_と_みそっかす_/_強風にさまよえる旅人よりの言 ...- beebee自由詩23*12-4-4
【_ノスタルジック_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-2
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黒と白- 朧月自由詩112-3-30
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【_二足歩行_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-3-24
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