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コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している

僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている

片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って

ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ

そこで
お待ちになって

ビスケットのあと

キス ....
紅葉

秋風に頬擦りされて
照れ隠しに
薄化粧

ゆさゆさ
つぶやいて

聞こえるかな
乙女な気持ち


潮風が運んできた
君の幻
もう振り向かない
そう決めた僕だったが
君も背中しか見せようとしない
熱い砂地は
思い出を焦がし
人魚になろうとしている
君がいる
この道を通るとぼくはいっぽんのペニスになるようだった

あなたにペニスを入れてゆくとき陥る懐かしさ

ひんやりとうるさいこの道を

肉の温もりと快楽のため息にたとえるとは

ぼくはいったいどういう淋し ....
クサマヤヨイの絵が好きだ

とくにカボチャのが好きだ

死班のようにも

病んだ精神の血痕のようにも

見える

クサマヤヨイの水玉が

クサマヤヨイのドットが

カボチャのかたちをして居心地よく座っ ....
ひとには必ず一羽の鳩がいる

人口と鳩の数はおんなじだそうだ

第二次世界大戦のころは鳩の数も激減した

ぼくもなんどかじぶんの鳩を見たことがある

もちろんこれは、たぶん、の話だ
 ....
その道はたぶんちがうと思うんだけど

おまえのことは諦めているから

いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから

ときどきつまらなそうな顔をしているけれど

おれは祈って送りだしてやるよ

おれも誰か ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている

ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
ぼくたちはなんによって生きるのか
なぜピアノという楽器がいまもあるのか
歩きながらそんなことは考えまい
ぼくはきみを抱きしめていよう
きみにひとりじゃないことを
伝えるために暇つぶししていよ ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
自然っていいことなんだろうか
歩きにくかったり臭かったりそれも自然だ
香水なんかほとんど人工的なものだ
ぼくらにとって自然をやさしくすることが
それはどうだったんだろうか
自然災害や環境破壊も
中心に ....
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ

向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
寒くて月が綺麗な夜、

魅入られたようにつぶやいた

「あなたのこと、すきじゃなかったわ」

男は煙草のけむりを面倒くさそうに吐き出した

「知ってたよ」

見つめあって苦笑し ....
むしゃくしゃして、部屋の模様替えをした

こんな気分の日は

重い家具を動かして、さっぱりした部屋で

ぐっすり眠るにかぎる!

はずが・・・

古い映画のDVD

二人で映画を観そこねて、いっしょに ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
残していったのは
着古したシャツだけ

映画のように泣いてやるつもり、だったけど

「馬鹿言ってんじゃないわよ」
思わず笑っていた

こんなシャツ一枚に
すがりついて泣くような間抜け ....
あの靴はどこにいったの

あの靴はなに色だったの


いつのまにか靴は

あたしのなかで赤い色になっていた

愛はいのちと

コインの裏表になっていた

だから血まみれの靴なら

あたしのなかにあるわ ....
僕は星が好きなんだ。とくに月が好き。
 地球や太陽や月も星なんだよ。ときどき忘れちゃうこともあるけどね。
 
 月。
 満ちたり欠けたり。
 細くなったり太ったり。
 丸くなっ ....
わたしたちの手が

結びついて

新たな命に触れた

あたたかい

しあわせ
この手が

この手をとったことが

しあわせの

はじまりでした
玩具のビー玉

ガラスで出来たビー玉を炒めて冷やすと
中だけが ランダムにひび割れる

ときたま卵みたいに
ぱっくり割れてしまうものもあるけど
まあそれも ご愛嬌

まるで一流の工芸品みたいに
きらき ....
ちび 馬鹿 単細胞

きみが呼ぶ わたし

モヤシ 阿呆 ドS

わたしが怒鳴る きみ

わたしの腕から覗く 真っ黒な腕時計は
わたしが冗談でねだった きみの物


少しでも  ....
貴方が欲しくて 縋るように手に入れた

まるで 火に銀を絡めたような
まるで 恋心を閉じ込めたような
願いを込めた 緋色のガラス

きつく締めれば まるで首輪ね
見えない鎖を錯覚して
貴方の心に捕らわ ....
ゆるゆると祭りは終わり
その喧騒はとろとろと
静かな夜と同化する

瞼をおろしても 突き刺さる灯りを
残像を残す為に
目を見開き 睨みつけ

華やかな祭りのラストを 密かに飾る
切ないざわめきの中
此 ....
いつでも鞄の中に折りたたみ傘

そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか

私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか

そんな錯覚がマジになりそうなほど

鬱々と ....
そよ風さんさんの携帯写真+詩おすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哲学- 乱太郎携帯写真+ ...17*11-4-1
言の葉- 乱太郎携帯写真+ ...16*10-12-15
- 乱太郎携帯写真+ ...1610-11-20
ビスケット- 乱太郎携帯写真+ ...10*10-10-8
紅葉- 乱太郎携帯写真+ ...8*10-9-29
- 乱太郎携帯写真+ ...12*10-9-13
あなたの息子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-25
クサマヤヨイの絵- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-25
鳩の話- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-24
おまえはどこにゆくのか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-23
ひとりごと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-6
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
踏切- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-5-2
公園- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-25
浜辺の賊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-24
こんなところにぼくらはいる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-24
混乱や苦悩のあわい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...810-4-23
想撮空間「告白」_月の魔力- 逢坂桜携帯写真+ ...310-3-31
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任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30
想撮空間「映画」__「馬鹿言ってんじゃないわよ」- 逢坂桜携帯写真+ ...5*10-1-29
血まみれの靴- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-1-5
5円玉_と_お月さま- 北大路京 ...携帯写真+ ...19*10-1-5
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想撮空間「ぬくもり」____原点【前編】- 逢坂桜携帯写真+ ...209-12-14
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