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玩具のビー玉
ガラスで出来たビー玉を炒めて冷やすと
中だけが ランダムにひび割れる
ときたま卵みたいに
ぱっくり割れてしまうものもあるけど
まあそれも ご愛嬌
まるで一流の工芸品みたいに
きらき ....
ちび 馬鹿 単細胞
きみが呼ぶ わたし
モヤシ 阿呆 ドS
わたしが怒鳴る きみ
わたしの腕から覗く 真っ黒な腕時計は
わたしが冗談でねだった きみの物
少しでも ....
貴方が欲しくて 縋るように手に入れた
まるで 火に銀を絡めたような
まるで 恋心を閉じ込めたような
願いを込めた 緋色のガラス
きつく締めれば まるで首輪ね
見えない鎖を錯覚して
貴方の心に捕らわ ....
碧と青 果ての見えない 地平線
{引用=北海道にて}
わたしの中は
内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて
海 が広がってるんだと思う
わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ
本を読んでは泣き
曲を聞い ....
夏の夜が好きだ
蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ
制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする
ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの ....
ゆるゆると祭りは終わり
その喧騒はとろとろと
静かな夜と同化する
瞼をおろしても 突き刺さる灯りを
残像を残す為に
目を見開き 睨みつけ
華やかな祭りのラストを 密かに飾る
切ないざわめきの中
此 ....
いつでも鞄の中に折りたたみ傘
そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか
私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか
そんな錯覚がマジになりそうなほど
鬱々と ....
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは
勉強 部活 テスト 友達
いろんなオマケに追われながら
毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする
虚 ....