すべてのおすすめ
ちりんこ するこの こころは こわい
てたりと すわって ここのつ やっつ
なきまね ちびちび うそなき つもり
ぺたりと ころがり ごろんこ ごろん
ちいさな こゆびで かわした こ ....
はたえり たなげた かえりの くぐり
そうら そとゆれ つつなげ つつわら
さとのひ かからせ なけえぬ えみち
けむり きりきぬ かかえて こいふみ
みをなげ うつつえ おくれ もう ....
十代の詩友さんに
歌を教えて貰った
その子が書いた夜の詩に
中島みゆきさんの 夜を往け を
聴くことをすすめたら
その子は バンプ・オブ・チキンの歌を
是非にと 教えてくれたのだ
....
仕掛けのない心の中
もう 桜の噂
だまされちゃいけないよ
おわってなんかいないよ
水色の空 曇らせて
吹き やまない雪
綺麗な花 なんだよ
薄桃色の
枝の名前に はら ....
風邪と言われて点滴 二本している時
熱で体中が痛くて でも 身動きとれなくて
イラクで 公園で爆弾を拾って
拾った爆弾がさらに炸裂して
体中に くい込んだ女の子と
横たわる我が ....
芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のよう ....
のばすほどに
ゆわえられた 微々
遠ざけて
きつく 咎めた
まつげ
のせられて
こぼれ 破れ
仕返しに なれない
切る たびに
つつみ くるまれる 微々
カフェテリアで
小脇に かかえた空に
そっと 左の翼 溶かして
ふしの いたんだ 宿り木
に まだまだ だって
占いに とばされた 長靴に
冬眠している 蛙君からの 手紙
....
ひいた こより
てのなか ふるえてる
だれかの ため
よういされた ことばが
こころのおく ねづく
だれにも したがいたく ない くせに
ひとつのもじ に かんきん されてしま ....
時の泉に 群れ飛ぶ月の 彼方
のべる腕 さしだす酷に くれて
守る いわれのない 裸の花
晒し 望む 天の 枕木
はしり 散らす 吐息の杖
くぐり 舞い戻る 夜明け
ただ手を暖めるためだけに
両手を 握られて
この人が救急隊員でなかったら
ありえない事に
じっと まかせた
仕事と言ってしまえば
それまでで
人としての思いやりが仕事
でも
そこ ....
国語の教科書にのってる詩に
水しぶきをあびせられたように
眼を見開かされた小学時代
宿題にされた詩
初めて書いたのは 鶏頭の花
鶏のとさかみたいだとか 好き放題
五年生から 夏休み ....
暗いはずでした
起き上がっても
見えるわけがないと
思い込んでいました
ふすまを開けて
階段を 見下ろすと
一段 一段
角も はっきり
見えるのでした
外に 降り ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに
紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ
土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風
香り
塞いだ灯の
....
鳴かぬ 小鳥は
口止めされたのでしょう
ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく
このくちばしで
守るのは
明日の 春では
ないのです
目印になる場所まで引き返そう
そういって 舅は背中を向け 急ぐ
たけのこを ぐちゃぐちゃ 踏み潰していく
私達は 夜明けと共に 山に入れるように
早く起きて
家族で食べるくらいの たけの ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない
手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む
六尺のはしごが 私には 調度いい
....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる
こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて
違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で
今 生まれた
....
てのひらで つつみこみ
くきに 指を一本そえて
ぽきっと ひねる
赤味のついた林檎を
肩から下げた
{注こだし=肩から下げて使う袋}に 入れる
小学生の時 父に教えられて以来
....
太陽の溶けた樹液が
母星を 取り込み
枝の上に 果実を成す
宇宙飛行機には 乗れないけど
かじりついたら
行っていない星はない
この実すべてになるために
巡りきた
宇 ....
ぼうたかとび の
しなった 影に
のる
リュックには
ゆで卵と
つまみだされた時の ための
パラレル シュート
たかい たかい
ほら 棒のてっぺんに 両足をつけて
....
みず色の空に 浮かんだ
白い月
明けたばかりの朝
洗濯物を 干す
厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく
夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる
寒 ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて
自分の眼すら
写ってないんだ
だらしないと
陰で言われるよりも
だらり としている
時間が いらつく
なのに
しかけに ....
ビニールの中
息で
つっぱらせた
よつ足
窒息する前
吹き込んだものに
騙されて
かわされて
プシュー って
謎が とけても
ふくらんだ ほっぺに
....
しつづけた お祭の
後は 返されるだけの 暮れ
頬に かかる 雲の影は
冷たいの?
吐息 途絶えた
夢と 簡単な呼び名
つけて 恥らわなければ
いけないような
....
あまり過保護になっては
ひとり立ちできないなどと
父母が 孫の話をする
だんだん 友人との付き合いが
目の届かないところまでいき
不安そうだが
あまり しばりつけても
本人のためにな ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の
語り 眠らせる 睡蓮
トレモロ
頬 寄せれば
いななく しらかぜ の
うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して
そこ ....
玄関の隅に
白い蝶が 逝っている
ちりとりに さらい
外へ
いつもと 変わらぬ
朝が はじまる
仏前へ 供えるご飯
今日一日の無事を祈り
自分も 食して
....
知らされないなら
知らずにいたいのに
ちくりと さわる
さらさら あけて
とじこもった息が
風になって ぬけていくけど
逆らって
しゃがんで
丸くなった
影 の中
....
ついっと 顔をあげ
仰ぎみている
病室の 窓は薄暗く
パジャマ姿の そのひとは
ベットを 脱け出し 立ち あがって いた
「いまねえ そらを かこうと おもって」
少しとまどい ....
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