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{ルビ朝寒=あささむ}や子宮の奥へしのびこみ
初秋の路上に晩夏わだかまる
塗りたての青あざやかに秋の空
コンビニで桃缶さがす風邪の人
ほおずきが臓器のようにおち ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
・
空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
・
一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
・
掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ
・
遠くに見えるラブ・ホテルの ....
・
夜
飲みさしのコーヒーの中に
砕けた夏を発見した
掬い上げようとしたら
逃げるみたいに砕けて沈み
底の方で銀色に光っている
人差指でかき回すと
跡形もなく溶けてしまった
....
*
魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく
*
飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月
死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由
黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
....
・
林檎は何時でも
小気味よい音を立てて
裸になってくれる
こんな女の人がいたらいいなと思う
十月の昼間は少し暑くて
隣家から
おもいっきりテレビの音声が聞こえる
シンクには
小腸み ....
小林 柳さんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
本日は晴天なり
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吉田ぐん ...
俳句
9
09-9-4
わたしが無職だったころ
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吉田ぐん ...
自由詩
49*
09-8-4
スーパーにて
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吉田ぐん ...
自由詩
38
08-11-17
せかいをいきる
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吉田ぐん ...
自由詩
55
08-9-29
家事
-
吉田ぐん ...
自由詩
19
08-9-12
夏の終わり
-
吉田ぐん ...
自由詩
18
08-8-23
飼育係、或いは荒廃
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吉田ぐん ...
自由詩
15
06-12-14
考えるのは生死について、そればっかり
-
吉田ぐん ...
短歌
24
06-12-1
所感
-
吉田ぐん ...
自由詩
18
06-11-1
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