すべてのおすすめ
ぬるく湿った風が
渇いた僕の心を撫でる時
蘇る17の記憶
どこまでも尖る
突き破る膜
水の音
夏の匂い
甘いストロベリー
待ちわびた8ヶ月
すぐにはじけた丸い惑星 ....
僕は僕の皮を剥いてゆく
そろり そろり
痛くしないように ゆっくりと
不安 欺瞞 恍惚
嘘に包まれた僕を ゆっくりと剥いでゆく
随分痩せっぽちだったのに 今じゃメタボリ ....
コチラ泥沼アチラ地獄で
這い上がるのも止めちまって
心も体もしな垂れて
もう嘲笑ってよ
ホラ視てクレクレ
右から左へ流す言葉
脳に焼き付く前に蕩けて
虚空を睨んで泡を咀 ....
屋上で独りきりなの
誰も居ないの 私、独りきり
片足立ちで両腕を拡げて
くるッと廻って
一礼、
生暖かい風がスカートを
ひらひらさせて
純白か或いは漆黒の羽根
運んでくれると信じて ....
何がしたいんだっけ。
何が欲しいんだっけ。
何を求めているんだっけ。
たまに、解らなくなる。
悩んで、忘れて、思い出す、繰り返す。
それが、続いている限りは、大丈 ....
「♪・・・」
「何の歌?」
「秘密」
それが呪文であったかのように、貴方が現れたことがあったわ
「雫のリズムに合わせているみたい」
オルゴールのようにカタカタと哀しい
「これからもっと ....
ハローベイビー
自分が本当に欲しいものを知ってる人間がいったい何人いるだろう?
みんな迷っているんだよ
もちろん君もそして俺も
ここまで優しく言ってんだからわかれよクソビッチ
....
女はなんでブランドバッグを欲しがるのか?
と友人に聞いてみたら
やつらは自分が何が欲しいのか自分でもわからないから
権力や体制に寄りかかってないと不安で仕方ないから
ああいう風にして安心したい ....
薔薇をあなたに
五月の薔薇をあなたにあげたくて
私はひとり庭をさまよっている
ハーブの花畑を通って
クレマチスの花園へ
キングサリのアーチをくぐったら
そこはもう薔薇迷宮
色とりどり ....
覚悟したはずの心が
弱音を叫んでる
やろうとするけど
やれない毎日
誰かが作った言葉に
殺されてる僕
驚くほど早く訪れる朝と
ただ落ちてくだけの夜
明日が見えない
未来も見えない ....
僕は不器用だから。
君に近づこうとしているのに、君が離れていくのが解るから。
もう、どうしようもなくて。
自分の力ではどうにもできないと、決めつけて、諦めて。
僕は、閉 ....
世界地図を定規で測ると
あなたとわたしを遠ざける
この距離は五センチにも満たない
この地球には海があって
広い広いそのどこかに
憧れているあなたの町が
浮かんでいる
上空に照らす ....
脆さを暴く静寂を
教えてあげましょう
その頸をそっと絞めて
呼吸を止めてあげましょう
その限界の内側で
浮かぶものは
誰ですか 何ですか
思っている程にあなたは
大きな存在 ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
部屋の灯りを落として
一番好きな色を
描いてみる
君は似ている
遠くで暮らす
あの娘の色に
パステルカラーの
闇に溶け込む桜色
間違っているのは
....
風の中で震えていた瞳
あの日突然奪ったくちびるを
二度と忘れはしない
美しい少女よ
一生分の愛を君に捧げよう
自分勝手な愛で
君を愛し続けることを許して欲しい
例え永遠にこの ....
遊び過ぎると、馬鹿になる。
勉強し過ぎると、おかしくなる。
運動し過ぎると、倒れる。
寝過ぎると、太る。
悩み過ぎると、痩せる。
打ち明け過ぎると、馬鹿を見る。
溜 ....
都市にプリーツが回って
ラベンダーの匂いが空に
それで平日には
うなだれながら握手をしましょう
私が巡回する
キアロスタミの映画
かつて、話題にのぼったことのない見た目に
方向を示唆 ....
日比谷線のホームに
きみと立つのは初めて
一人で会いにきたよって言って
褒めて欲しかったんだよ
大好きだから名前を呼ばない
そんないじわるだって流して欲しかったんだよ
流線型の街が私と ....
色んな人がいる。
楽しそうに騒ぐ人達。
ゆったりと話をする人達。
孤立している人達。
あちこちをうろうろしている人達。
教室という名の小宇宙を一目見渡すだ ....
世界中にあふれている
たくさんの言葉たち
きれいな言葉
やさしい言葉
愛にあふれた言葉
どれもみんな素敵だけれど
でもちがうのよ
私が探しているのは
胸にかちりとはまる
....
神よ
ねがわくば私に
変えることのできることを変える勇気と
変えることのできないことを受け入れる落ち着きと
そのふたつを常に見分ける知恵とを与えたまえ
はよ与えたまえ
ほんだら君よ
....
僕の庭には不思議がいっぱい
黄昏の影の傾くところ
時間とともに変わってく
はてさて僕のいる場所は?
僕の庭には不思議がいっぱい
落ち葉の言葉を聞くかかと
踏んでも踏んでもぶつくさと
....
声はできたら出さないで
奥の鼓膜が興奮しちゃうから
壁を叩きすぎて血まみれの左手
これじゃあ愛を確かめられないね
長い舌で慰める
動脈の臭いが鼻を擽った
震える睫毛に偽りの味
....
今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ
さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける
蒼い闇に溶けて行く
この高揚とし ....
スキの逆はキスなんだよねぇ
好きの逆は嫌いなのに
おかしいよねぇ
あたしたち、キスばっかりしてて
おかしいよねぇ
風はそよいでいる
海を山を野原を高原を
そして丘の大きな木の下で
鍵盤にしがみつく青年をみつける
ピアノを奏でようと必死だが
しばらくみつめても音は出ない
風は額の汗を拭い
....
風に乗せて飛ばす花びら
薄紫色の想いを込めて
勿忘草の空へ問いかけるの
憶えているかしら 花の色
風も季節もあの頃のまま
ただあなたの心だけ変わったの
ねえ時を止めて
おとぎ話をこわさな ....
虹を見ていた
空に放物線を描く光の帯を
虹を見ていた
あの日君と眺めた七色の輝きを
虹を見ていた
ただ黙って見ていた
思い出は今も胸に消えない懐かしい橋をかける
あの日僕らは雨上がり ....
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ....
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