すべてのおすすめ
眠ることがすきだ
だが眠れば明日がくる
夜になると眠るのが惜しくなる
きっと明日が近付くのがこわいんだ
夜中になくのは弱いものだけじゃないだろ
強いからなく
夜になにかを決意してな ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある
背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう
まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
私よりも正直な
私のからだを
知らないままに
歩いていた
不調をうったえられて
むきあえば
ひとりでないような
気がする今さらに
天井だけが
見慣れた空のよう
どこにい ....
少し早く起きると
白い時間ができている
まだなぞっていない時間
自由なようでいて
もうすでに枠ができているから
はみでることは許されない
希望がある気がした
今日のこれからに
....
全部一方通行だと知っていれば
大人しく回り道ができるのだろう
知らない道は
いきあたるまで前しかみえない
後悔するのは
戻ることじゃなくて
遅れることなんだよなあ
競争してし ....
服を捨てた
どんどん捨てた
着ていた頃の自分を捨てた
服に心をひっぱられたけど
ええいと切って
ばっさり捨てた
タンスはからっぽ
骨になったハンガーが
風にゆらりと揺れている
....
忘れてしまえるということは
すばらしいことだとおもう
今日のことも
だれかのことも
わすれながらいきてゆく
わすれられないことを
すこしづつ手放して
花が咲くように
花がちるよ ....
死ななくてもいいじゃない
暗くったって
悲しくったって
ひとりぼっちにおもえたって
死ななくてもいいじゃない
あなたがひとりぼっちで死んだってききました
あたしにはなんにもでき ....
幸せ について
語る
そうやろか
そうやろか
と 語る
わたしたちの姿が
幸せにうつればいい
雪のけしきにとけて
光る母の髪まぶしい
鍵をたくさんもっているのに
何番目かを忘れてしまった
それが生きることで
それを探すことが目的
そうだとしたら
鍵穴は逃げないね
それを早く知っていたなら
でもね
回り道が必要 ....
キャッチボールがヘタだから
うまく投げれなくて
うまく受けれなくて
届かなかったり
違う方向へいったりで
じれったくてたまらない
そういう時に限って
いつもかな
相手からは ....
私は脳内で
鼻歌をうたっているが
これはなんていうのだろう
脳歌とでもいうのか
音符と
ことばと
色つきのうたで
いろんなところに行ける気がする
平和な気持ち
ただだれとも共 ....
砂をみるような静けさに
私の遺体をころがして
明日へゆけ
明日へゆけゆけと
祈ります
神でなく
鍵になるよな言葉だけ
書き記すことが
私の祈り
人生なんていうけれど
それって 今日のこと
それって 今のこと
ためいきも
呼吸のひとつなら
次すう息はあたらしい
まえをみて
まわりをみつめてあるきたい
今を
今日 ....
不幸だって?
幸福だって?
そんなみわけのつかないものに
騙されるなよ
夕陽がしみこんでゆくよ
私のからだに
今日もがんばった
私はがんばった
老人ホームは
駅のホームみたいに
最終列車を見送る時がある
いろんなひとの
いろんな最後を
見送る時がある
いっぽ前まで
せいかつをしていて
静かに静かに
旅立つ時まで
....
失敗は成功の母なんて
母もいろいろいるからなあ
結局
失敗も成功もないんじゃないの
そんなことを考える朝
私の今日も静かなままに
世界は
見えない法則にみちている
音は ....
ありがとう と
言うことはできるけど
想うことはむずかしい
平等という言葉を習いすぎて
不公平という言葉を使いすぎて
列を乱してはいけないの
群れとは並ぶことじゃないのに
感 ....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように
国境も
区切りもない空の上空で
どんなねがいを背負ってるの
どこかでうまれたたんぽぽも
その背景 ....
強いってなんだろう
冬の朝は潔い
そんな空気の中を歩いてゆく
けっして潔くはない私の足は
心を映すようにふらりふらり
視線までもふらり
はらりの葉っぱを追いかけて
自由なんて ....
ナナメだろうと
まっすぐ生きたい
まっすぐ行くが理想です
ぶつかりながら
転がりながら
みえない方まですすんでゆく
きこえないけど
確かにひとりじゃない地球で
期待しないように
どうせだめだって想っていれば
傷つかない
そんな壁づくりにいそがしい
なんにもしない夜
できないわけじゃない
のも いいわけ
明日にゆけないと
それはそれで困 ....
人差し指にけがをした
ごく一部のその指が
とたんに大きくなっている
心臓までもひきよせて
痛い 痛いと主張する
10本の指の一本が
大事なものにおもえてる
残りの指までいとしくおもう ....
なんにももってない
そうおもってるのに
いっぱいもってる
なぜそうおもわれるんだろう
幸せってなぁに
見本なんてないよ
わらってる
だれかはなにをもってるの?
こころの ....
真実がみたいからと写真を撮るひと
夢がみたいからと詩をうたうひと
はきだしたくて
いやされたくて
そんなに求めてどうするの
片手でもとめて
片手でふりすてて
おなじ方向をみんなみてる ....
蜘蛛は謙虚だ
もっとたくさんの空間を
占領したっていいのに
わずかな場所に住んでいる
ある日物干しざおの上にいたので
なにをしているのかきいたところ
子供をうんでいるという
次の ....
希望はどこにある
学校では教えない
学校では平等を熱心に教えるから
紙面を探している
昨日までの絶望が長く語られている
今は夜ではない
だから空が静まっている
おしゃべりな残像は ....
どこか遠くからきたりんごが
台所に座っていた
母親が小言をいう
父親がだまってテレビをみている
そんな普通の家庭に
憧れる私の目の前に
この時期しか売られないんですよ
売り場の女 ....
制服は重かった
着る理由も教えられないまま
私たちはだれもが脱げなかった
なにかというと並ばされた
振り向いて
目があうことがこわくて
ホントウノコトがほしくてたまらなかった
大 ....
秋は正しくあらわれて
冬になるまでに仕事をする
暑いからいや
寒いからいや
そう言っていた君はいまどうしているんだろう
春には
あたらしいという言葉が
使わなければな ....
1 2 3 4