すべてのおすすめ
速さを速さに過ぎる文字が
すべてすべて骸骨に去る
平らな井戸よ
容れものの子よ


二重の息や光の帯
朝へゆく朝　止めもせず
ただ見送ればその先に
二重の雨の　.... 積もりゆくkbps三角譜



なみなみと鉛をそそぐ緑かな



憎しみは音のうしろで待っている



偽の星ひとつめくれば偽の星



背後か　.... 散る色と咲く色の下いのる声ゆえ無く香る翳りしずかに



ニの握手二十八の拍手たちその縮まらぬ隔たりを聴く



招ばれずにいるほど闇に近いなら招ばれるものを招　.... 見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ　ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風　.... 指絶って初めて銀の原を描く



午後の叉路おまえの臓物においたつ



戻るまま路地の夕べの猛るまま



望み無き月ゆき交うは自身なり



　.... 雨が宙の溝を流れる
音も光も流れ砕ける
見えない緑
見えない金に吼えつづける


夢と文は　同じ場所に居て
時おり向きを変えている
互いの息の影
互いの音の光を重　.... 今までそこにあった熱が
布にうつり
やがて消えるとき


滴の風が片脚を打ち
向こう岸に
点滅する音


かたむき　かたむき
火は水に傾き
指は到かず
水　.... とどこおれひとかけらまでとどこおれ



異国から細胞の｛ルビ文＝ふみ｝打ち寄せる



冬の指ただ指に負う痛みかな



お前からお前を｛ルビ奪＝と｝った非を　.... 冬ふるえ夜ふりまわし地に血反吐


大声を信じる先は闇ばかり


文法と知識ひけらかす奴ばかり


文法はおまえに訊かぬ辞書に訊く


何様だ「そんな日本語　.... 在る理由を失くした肌にくちづける



閉ざされた行方歯車ひらく雪



空白に圧され振り出し戻りゆく



夜を呑み冬に呑まれる罪業徒



　.... 闇のほつれが夜の樹となり
蒼を高みへ押し上げている
低い音のあつまりに
音のまだらに震え立つもの


冬を割り
冬を負い
夜の泡が
光を目指し


道の角ごとに
　.... むらさき
むらさき
光の仕草へ
近づく空


歩いてわたる
歩いてわたる
うつぶせの鏡の群れが浮かぶ水
背から背へ　背から背へ


城壁の角
影が空を仰ぎ　.... はざまから土
降りおりる銀
曲がるたびに
冬を巻く道


緑の雨と肋骨の森
作りかけのまま棄てられた街
埋め立て地の午後
低い低い音のつらなり


熱を持たない　.... 終わりの淵
よろこびの帽子
光を落とせ
光を下ろせ


滴が降り
葉になり　虫になり
家を巡り
静かに去りゆく声になり


大きく碧いまぶたの浪が
ひらく　.... 木漏れ陽や影が
昼の星を見ている
羽は
羽から目をそらす


家の裏の沼には
家が沈んでいる
建つものもなく
枠は増える


　　　翳りが
　　　　.... 幾度も幾度も
二重を拭く
ぬぐうたびに
三重になる
星の生まれの
道すじになる


水を進む見えないもの
飛沫が花を描き
すぐに消える
すぐにすぐに
消えてゆく　.... ひかりたからか
からか　からか
穂の息ひそめ
言の火ふらす


窓のふくらみ
煉瓦の道
こだまする影
屋根に立つ影


風のなか揺るがぬ星や星
足の指がつ　.... 灰緑の目を拾い
ひとつ聴き
またひとつ拾い
またひとつ聴く


頬の上にあるのに
見つけられない
遠い遠いはざまから来る
遠すぎてかたまりの音の群れ


笑みや　.... 林のなかのどこからか降る
ぼやけた影の重なりが
手首にふたつ震えている
青と緑の輪はまわる
音は少女の手にむずがゆく
降りつづける影をゆらす
鱗の血が
花の血が
笑　....

ゆびのおとさんの木立　悟さんおすすめリスト（19）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
夜めぐる夜＿Ⅳ	- 木立　悟	自由詩	6	10-5-15
常冬灯	- 木立　悟	俳句	3	10-5-15
さくら＿ひまわり	- 木立　悟	短歌	4	10-5-4
冬と名	- 木立　悟	自由詩	7	10-3-10
冬と針	- 木立　悟	俳句	4	10-1-6
冬とけだもの	- 木立　悟	自由詩	6	10-1-1
川岸の呪座	- 木立　悟	自由詩	3	09-12-29
toujours__maudit(forever_curse ...	- 木立　悟	俳句	2	09-12-24
冬と血反吐	- 木立　悟	川柳	3+*	09-12-21
冬と業	- 木立　悟	俳句	3	09-12-19
降り来る言葉＿＿XLIV	- 木立　悟	自由詩	5	09-11-30
傷の広場	- 木立　悟	自由詩	5	09-11-25
無街	- 木立　悟	自由詩	4	09-11-21
光と手紙	- 木立　悟	自由詩	3	09-11-18
水の遍歴	- 木立　悟	自由詩	5	09-11-10
声と花	- 木立　悟	自由詩	2	09-6-12
降り来る言葉＿XLII	- 木立　悟	自由詩	7	09-5-9
うたうたいへ	- 木立　悟	自由詩	4	09-5-3
連輪の蛇	- 木立　悟	自由詩	5	04-1-9

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する