すべてのおすすめ
打ち上げられた六百頭のクジラにナイフを刺した
どうしようもなく大きなかたまり
どうしようもなく身を投げた人の命が溶け込んでいるから
潮の匂いは生の匂いがする

冷えた肉体をプランクトンが分解 ....
そうや、おらんかったね

自分以外の人がいる居間は暖かかった
冷えたこたつの中で丸く、眠るその影に小さく蹴りを入れても
明日もそうだろうね、言い訳することもないよ

灯油を乗せた車の音楽が ....
黄色い海があってもいいでしょう
膠を火にかける、独特の匂い、かき混ぜながら換気扇を回し
くつくつと沸く鍋底を見つめる
足りない色を数えて
描けない絵のことを考えていても仕方がないね

のめ ....
グッドラック、発したことない言葉
語感のよさだけが残る
旅立つ日の特別な高揚感は
からんだ糸をほぐす

まだカーテンのない部屋
白い靴下の大きな男たちが運び込んでいくダンボール
馴染んだ ....
軽やかに頭を垂れながら
逃避行の挨拶はこっそりと

カメラに背を向けた
二人きりのエレベーター
秘め事にもならないな
車のキーが揺れていた

流れていくフロアの景色
わたしたちは大丈 ....
次の日の青あざもきっと可愛い
レンタルのスケート靴は湿っているけれど

夜景の中の白いアイスリンクで
恋人たちが不慣れに踊る
ろくに整備もされていない足元
にんげんの群れも氷像のよう

 ....
乾いた太陽、冷え切った指先にほどけた毛糸を巻きつける
赤い手のひらは落ちていくのが早まったし、昼はとても短くなったね
深い夜は夢を見て、朝、現実に戻るまでの道のりはとても長い

桜の花びらのよ ....
小林螢太さんの青の群れさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浅瀬のクジラ- 青の群れ自由詩717-2-14
+2℃- 青の群れ自由詩617-2-6
藍に似た色- 青の群れ自由詩917-1-25
荷ほどき- 青の群れ自由詩1017-1-19
ラストダンス- 青の群れ自由詩517-1-5
ice- 青の群れ自由詩416-12-26
落陽- 青の群れ自由詩416-11-9

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する