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山の奥の湖に
異界から来た人がながれ
ながれ着いている
旅を終えた切なさで
悲しみを掻き乱す割れた鏡さ
風に揺れる
湖面みたいにあっけなく
乱れる生
....
赤レンガ塀を背にしてキスを待つ
三日月へハシゴで登る魔女と鷹
五月雨の落ちる速さで刺され恋
静けさにつつまれる眼をみつめ合う
なぁ夢 ....
中新庄から
線路沿いをふざけて歩いて
「立入禁止」にラクガキしたり
熱帯夜
福井越前ハタチまえ
シャボン玉とばそ
くろい砂漠
ゆっくりと
歩いてきた
地平線の向こうには
悲しみのこころ弾けて
馬鹿騒ぎがいつまでもつづく
二十四色の夜景が騒がしいだろうか
それ ....
その池に斧を落としたそのあとは優しい嘘も吐かない人生
そのときは喜ばれたに違いないゴミ捨て場でみた真っ赤なリボン
たこ焼きを食べてるあなたの青のりを付けた笑顔の動画が消せな ....
ラーメンになまたまごを入れかき混ぜる君の食癖だけ嫌いかな
日本一長いと誇る滑り台その丘に立つ初夏星月夜
一部屋にみんな雑魚寝の飲みのあと目は合わせずに手をつなぐ ....
夜に、心が、透けた。
僕らはいつだって泳ぐ魚のように、
自由に青い空間を跳ね回るんだって、
べつに日々の暮らしを守るなかで、
そんな風でいることがあたりまえだと思っていたよ。
....
春風は
千年前も吹いていた
桜を散らしてビル風は吹く
悲しみを
じっとして聴き耐えている
時間よもっと速く流れて
ゆうれいの
フリをしている月を見て
指さし ....
ベランダで
白い朝陽に起こされて
眩しい目をして眠い白猫
白猫の
声が僕の夢のなか
温かい手で撫でようとする
石よりも
硬い愛とか言わないで
もっと上手に愛を捧 ....