すべてのおすすめ
蛹の中で身じろぎする幼生の
息遣いほどの微雨
清流に屹立する山岳の岩は
主たる寡黙な黙想に耽り
棲みつく生物たちの呼吸を内包する
母を疎う駄々としてか
広野に下りた者は口々に囁く
懐 ....
透明な柵の中を回り続ける鼠には
幻覚的な麻酔の恍惚が必要
生態系を逸脱した個体を繋ぐ夢は
遥かなる進化の虹を跨ぐのだろうか
水を与えれば開く鑑賞物のように
出窓に愛でられること自体が存在 ....
球体は弾けた
その飛散した一粒一粒の種子が
時代をあまねく代弁するかのように
ある方向へと向かって流れ出す
思い出して欲しい
白い腕が守ろうとしていたのは何だったのか
幸運の女神は目を ....
惜しむほどには熟れていなかった
玉虫色の果実は真空の夏に閉じ込められている
暗い闇を掘り進めた結果が
闇そのものに対する妥協
肩に置かれた白骨のカルマを
慰めに思う程 足場を失っていた
....
あおい満月さんの由木名緒美さんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
◎改行されゆく地平線
-
由木名緒 ...
自由詩
12*
16-5-4
◎瞑想
-
由木名緒 ...
自由詩
15*
15-10-18
◎示唆の行方
-
由木名緒 ...
自由詩
16*
15-9-8
時として、歌
-
由木名緒 ...
自由詩
15*
15-8-13
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する